みなさんの職場には、女性にだけ甘い男性上司はいないだろうか。一方、当の上司にしてみれば、女性はデリケートゆえに気を遣うが、決して甘く接しているつもりはない、といった言い分も聞こえてきそうだ。
だが、これがブラック企業の場合、一般的な男女間の小言では済まなくなる。エンジニア職の20代男性はキャリコネニュースに「上司から『これを買っておけ』と言われ、見積もりを見たらアクセサリー類でした。好きな女子社員のために僕に横領をさせていました」と投稿。技術職の30代女性にいたっては
「セクハラがまかり通らないご時世にも関わらず、『俺が女性社員にやることはセクハラにはならない!むしろ逆セクハラだ!』と豪語し、女性社員に対し触りまくるベテランがいました」
と開き直りもいいところだ。女性は結局、会社の慣れ合い的な体質にうんざりして退職を決めた。今回は、職場での過度なセクハラやパワハラに苦しむ女性にフォーカスする。(文:鹿賀大資)
「どこの下着を買っているの」と聞いてくる社長
サービス・販売職の50代女性は、職場で好き放題に振る舞う経営陣について明かす。会社では、社長と役員によるパワハラが常態化。「突然の解雇や異動にとどまらず、気に入られた人は高給待遇だが、そうでなければ信じられないほどの低賃金」だという。
こうした中、社内に急遽、猫カフェが設置された。設置した理由を聞いてみると「他社で働いていた30代の美人2人を呼び寄せるためだった」という。しかも、その2人を入社させたいために、現役の社員2人が「コロナの名目で解雇された」とのことだ。
管理・事務職の20代女性は、新卒で入社した会社のブラックな日常を綴る。入社から2週間後には22時まで働かされ、月の残業時間は80~100時間に及んだ。残業代は、申請書の提出で支給される。しかし、社長が残業を認めない限りは残業代が出ない。そんな社長は率先してセクハラやパワハラ、モラハラをしているという。
「女性社員に『どこのメーカーの下着を買っているの」と聞いてくる社長です。他の社員がいる前で机などを叩き、書類を投げつけることもあります。ほかには『頭はいいが顔が悪い』『顔がいいが頭は悪い』といった発言もありました」
毎月の最終出勤日は、曜日に関係なく”飲み会”という名の残業を強制された。その場では、仕事以外の話は禁止。ある日、女性は人事に関する資料を目にして驚いたという。
「上司にファイルを持ってくるように指示され、内容が合っているか中身を確認すると、社員の入社や退社状況が書かれた記録簿でした。中途入社と記載されている人が3日後に辞めていたり、早い人だと翌日に退職と書かれていました」
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