緊急事態宣言の発令に伴い、政府は企業に対して休業などの要請を出している。業種や営業形態の都合で仕方なく出社を続ける会社もある中、使いこなし次第では、職場の“3密”対策に有効といえるのがフレックスタイム制度だ。
原則として出社・退社時間を自分で設定できるため、スタッフ間で連携が取れば、意図的に密閉空間を作らないようにもできる。そこで今回は、企業口コミサイト「キャリコネ」に寄せられた、フレックスタイムに関する投稿を見ていこう。【参照元:キャリコネ】(文:鹿賀大資)
「最も早いと朝6時から勤務することが可能」
「フレックスタイムの時間が広く、最も早いと6時から勤務することが可能」(ルートセールス/20代後半/男性/正社員/年収590万円)
「部署にもよりますが、出勤時間はフレックスです。通勤ラッシュや満員電車を避けることができます」(サポートエンジニア/40代前半/男性/正社員/年収800万円)
フレックスタイム制度を導入すれば、労働時間を労働者が自由に決められる。早い話が、必ずしも1日に8時間労働しなくても問題はない。ただその場合は、どこかで勤務時間を調整する必要がある。
つまり、会社側が設けた“コアタイム”と呼ばれる「必ず就業する時間帯」以外であれば、密集、密接を避けて働くことができる。
「入社1年目は例外」という企業も
「働き方改革の影響で、フレックス勤務を導入しました。しかし人手不足もあり誰かがフレックスを使うと、そのしわ寄せが他の社員にきてしまっているのが現状」(物流サービス/30代前半/男性/正社員/年収600万円)
「フレックスタイム制なので、勤務時間は基本的に自由です。でも入社1年目は9時出社が必須で、20時までに退社するよう指導されます」(法人営業/20代前半/女性/正社員/年収450万円)
「フレックスの活用を勧められるが、携帯が鳴れば対応せざるを得ないので、そこが難点」(ルートセールス/30代前半/男性/契約社員/年収460万円)
フレックスタイム制度が、メリット尽くしという訳ではないようだ。職種によっては、従業員の空きを作らないためのシフトを工夫する必要がある。また、新人が同制度を活用できるかどうかの判断や、担当者不在時の動線なども詰めておきたいところだ。
フレックスタイム制度を社内で導入する際、前提となるのが就業規則の変更だ。これを踏まえた上で、コアタイムやシフト調整などの問題をクリアできれば、有力な感染対策になりえるのではないだろうか。【参照元:キャリコネ】