【オカルト】“こっくりさん”の思い出 「友達が乗り移られて泣き叫びだした」「ごめん、動かしてたの私です」
小学校4年ぐらいの頃に、クラスで「こっくりさん」が流行ったことがあった。どっちかと言えば地味なクラスの子がオカルトに精通してるみたいなキャラで売り出すという感じで、その子がしきりに「こっくりさんしよう」みたいなことを言って、興味本位でやる同級生もちらほらいた。
僕は友達が少なかったので、そもそも誘われなかった気がするけど、とにかくああいうのって目立ちたがりで地味な子の繰り出す最後の手段感がすごくて、なんか見ててアレだった。
もちろん、今の僕もオカルトは好きだし、宇宙人も実在すると思っているけど、上記の経験もあってこっくりさんという言葉を目にするたびに鼻で笑いそうになる。あんなもん、誰かがわざと10円玉を動かしているに決まっているのだ。
そこで今日は、そんなこっくりさんの経験者の話ってものを紹介し、その虚実・真贋を白日の下に晒す……ことはできないんだろうけど、まあ読んでくれ。(文:松本ミゾレ)
「『え?動かしてないよ!』と言いながらグイグイ押してました」
先日、ガールズちゃんねるで「【心霊・オカルト】こっくりさん経験者」というトピックを見つけた。そこからいくつか書き込みをご紹介したい。
「告白します。『え?動かしてないよ!』と言いながらグイグイ押してました。小3の頃」
「霊とかは信じるけれど、こっくりさんは誰かが動かしてると思う」
「ごめん。ここだけの話、動かしてたの私です。友達の反応が面白くてw」
このように、こっくりさんに参加しているメンバーの誰かが悪戯で10円玉を動かすというケースが結構多いことが分かる。そりゃそうだよね。
あんな子供の遊びに、そんなにひょいひょい幽霊が出てくるわけないし。しかも昼休みとか放課後とか、まだ日も落ちてない時間帯にやるんだもん。そんなのにノコノコ出てくる幽霊とか、とんだ暇人である……いや、暇死人か?
「友達がおかしくなってお寺に駆け込んだ。無料でお祓いしてくれたけど、ものすごく怒られた」
しかし一方で、こっくりさんをやったばかりに変な出来事に遭遇しちゃったという声もある。これ自体がフェイクである可能性はないこともないけど、そろそろ怪談の季節になっちゃうし、せっかくなのでちょっと肝を冷やしたい方のためにも紹介してみよう。
「一緒にやってた友達1人に何か乗り移って急に泣き叫び始めたから、その友達置いて怖くて皆んなで教室の外に逃げた。10分くらいして逃げた友達と一緒に戻ったら泣き叫んでた友達がキョトンとして座ってた。泣き叫んだ記憶が全くないって言っててゾッとした」
「中学の時に友達数名とやって1人がおかしくなって近くのお寺さんに駆け込んだ。無料でお祓いしてくれたけど、ものすごく怒られた」
「友達とやってて妙にいつもより動くから途中から『離してみよう』って離したら10円玉が勝手にゆっくり『はい』と『いいえ』の往復しだしたよ。怖くなってみんなで走って逃げた」
と、こんな感じでなんかすごい話もチラホラ。こういう実体験めいた話を読んでみると「あれ? ひょっとして……」なんて気がしないでもないんだけど、でもなぁ~。実際に僕の周りでおかしなことが起きたってこともないし、嘘つきな同級生ばっかりが騒いでいたし。
ところで今の子たちは、こっくりさんなんて知ってるんだろうか。知っているとして、わざわざやるのかなぁ。今はもう、そんなもの話にならないほど、娯楽も満ちているし。いずれこっくりさんなんて、誰も話題にもしなくなって忘れ去られていくのかも。