世帯年収600~800万円の懐事情「共働きなので夕食は22時。弁当や総菜が中心」「車2台持ち。地方は移動コストが半端ない」 | キャリコネニュース
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世帯年収600~800万円の懐事情「共働きなので夕食は22時。弁当や総菜が中心」「車2台持ち。地方は移動コストが半端ない」

年収600万でも余裕なし…

年収600万でも余裕なし…

年収600万円といえば、ボーナスを抜かした単純計算では月50万円の額になる。これはあくまで額面上の数字だが、結構な額であることは確かだ。ただ、それだけの額をもってしても、都会では通用しないと考える人は少なくない。キャリコネニュース読者からも、

「地方であれば生きていける年収」(北海道/30代男性/メーカー系)
「地方で普通に生活する分には特に不満はない」(滋賀県/40代男性/メーカー系)

といった声が寄せられている。しかし広島県の40代男性にいたっては、地方に住んでいても生活は厳しいという。男性の世帯年収は夫婦で約800万円だ。(文:鹿賀大資)

「中山間地域で車必須。子どもの交通費もバカにならない」

男性はガス会社に勤務し、年収350~450万円を得ている。妻は病棟勤務の正看護師ながら夜勤はなく、日勤だけで年収320万円。ここ最近はコロナの影響もあり、お互いに仕事が多忙になった。しかし給与は減ったため「余裕はまったくありません」と言い切る。

「居住地は中山間地域で当然、車が必須です。しかも夫婦2台の年間走行距離は、それぞれ2万キロを超えます。消耗も早いのですが、新車は買えません。ちなみに私の車は走行距離が10万キロの格安中古車。知人が乗らなくなったのを譲ってもらったものです」

男性は、子どもの交通費もバカにならないという。

「中学や高校までは、バスで1時間近くかかり、そこから電車に乗り継いで向かいます。生徒が多く集まる学校を選択しないと部活がないので、子どもが好きなこともできませんから。それに地元の学校が学級崩壊だったこともあって。とりあえずバスの定期代だけで月1万8000円です」

夫婦共働きのため、満足に手料理を味わえる余裕もない。家族での夕食タイムは22時、それも弁当や惣菜が中心とのこと。

「通勤用の車2台のローンに自動車保険」共働きだと出費がかさむ

「家事を分担しており、寝るのは日付が変わった頃。起床は5時です。共働きで収入を増やしても、給与所得は6割。その中で最も割合が高いのは、各自の移動にかかるコストです。結局は都市部に住まないと、バカみたいに金がかかります」

しかし男性は親の介護もあり、現在の場所から動くことはできない。貯蓄は尽き、家計は赤字だという。

「ちなみに夫婦ともに飲酒、タバコやギャンブルは一切やりません。子どもの用事と1週間分の食材以外で、休日に外出しません。親が亡くなる頃には、貯金の尽きた私たちが路頭に迷うでしょうね」

広島県のメーカー系企業でエンジニアをする30代男性も、共働きでの苦労を明かす。妻もフルタイムで働き、月の手取りは2人で50万円ほどだ。しかし支出が大きい。

「子どもの保育料が月5万円のほか、住宅ローンもあります。それに2馬力な分、かかる費用は倍です。通勤に使う車2台分のローンと自動車保険、医療保険も2馬力分かけないといけません。しかも夫婦で帰りが遅いので、なかなか節約もできず……。結局は2人が働くと出費も多くなります」

男性は「世帯年収はほとんど意味のない数字」といい、それなのに「保育料などは世帯年収から換算されます」とこぼしている。

※キャリコネニュースでは引き続き「あなたの世帯年収への不満を教えてください」「テレワークで快適なこと・つらいこと」などのアンケートを実施しています。

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