世帯年収が1000万円ともなれば、納税の負担も大きいようだ。それを不満に感じている人は多い。キャリコネニュース読者からは、
「税金をたくさん納めていても、社会から敬意を持たれることは皆無。それどころか妬まれるような世は情けない。もっと気持ちよく納税したい」(岐阜県/30代男性/個人事業主)
といった経験談が寄せられている。なかには、
「コロナで初めて、週休2日の生活を体験できた」(福岡県/50代男性)
と生活の大半を仕事に費やして年収1000万円を得ている人もいるようだ。熊本県で建築・土木技術職をする40代男性もその一人だ。(文:鹿賀大資)
「周りから勝手に『金持ちだ』と思われるのは嫌だ」
男性の家族は7人いる。妻とその両親、子どもは専門学生、高校生、小学6年生の3人だ。この男性は、かれこれ18年近く単身生活をしているという。
「会社が用意してくれた宿舎のため、家賃と光熱費はかからない。それでも年150万円ほど生活費として、妻から受け取っている」
男性は、今の生活には満足していると綴る。
「大所帯でキツキツだが、自分の給料だけで全員の生活を見てあげられていること。長女を希望通りの専門学校に進学させてあげられたことも良かった点。自分や妻は経済的な理由で進学を諦め、2人とも最終学歴が高卒なので」
その上で不満な点も挙げた。
「税金が高い。頑張って単身他県で働いている意味がない。それ以外では、帰省の交通費だけでも年間15万円ほどかかっている。さらに日給月給制なので、1日休んだ時や大型連休時の給料のマイナスが大きい。あとは周りから勝手に『金持ちだ』と思われるのも嫌だ」
そんな男性には「地元で同じ給料の仕事はないので、定年まで続けなければならない。体が持つか心配」という不安もある。とはいえ、「妻が働くと世帯年収が上がるので、夫婦の希望で専業主婦をしてもらっている」と妻への感謝の気持ちも述べている。苦しい中にも内助の功あり、といったところだろうか。
「税金ばかり取られて何の恩恵もない」
福岡県の40代女性は「給料前はギリギリの状態。余裕なんて全然ありません」という。夫は単身赴任中で、高校生の子どもが2人いる。国からの学費支援がないことで、女性はフルタイム勤務を余儀なくされたという。
「私立高校に通わせているため、2人で毎月10万円かかります」
また過去の愚痴もこぼす。
「ずっと1000万超えだったわけではありません。子どもが幼稚園のころには、保育料の補助金が受けられず、児童手当も満額もらえませんでした」
近況については「家庭のことはすべて私がしているので、フルタイムはかなりキツイです」と切り出した。
「先日、耳閉感があって検査を受けたら、ストレスや疲労が原因の低音性難聴でした。年収が1000万超えでも、イオンでポイントを貯めるようにしています。洋服は3000円以下、お酒もタバコもしません。美容院は年2~3回程度です」
女性は「税金ばかり取られていますが、何の恩恵もありません。嫌な思いばかりです」と綴っている。
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