世帯年収600~800万円以上ある人は、普段どのような働き方をしているのだろう。国内での平均的な世帯年収よりも高い金額をもらっていることから、長時間仕事に従事しているか、高いスキルが求められる仕事をしているのではないだろうか。
メーカー勤務の30代男性は、「働き方改革と言われているが、残業して残業代を稼がないと余裕がない。というか、残業代をもらって普通の生活ができる程度」(群馬県)と、実情を明かす。
他にも、同程度の世帯年収で、普段の仕事ぶりが綴られた回答を紹介する(文:林加奈)。
「休日は日曜だけ。ここまで働いて年収650万は少なすぎる」
公務員の30代女性は、現在の働き方を次のように語る。
「仕事が忙しく、休日出勤含めて月に50~60時間の残業は当たり前。疲れているから自炊も中途半端で買い弁が多い。通勤時間短縮のために、近場で高家賃エリアに住んでいることもあり、余裕はさほどない。体調を崩して病院に行くことも多い」(愛知県)
女性は「残業代はいらないから時間と心のゆとりがほしい」と切実な気持ちで綴っている。
一方、「休日は日曜日だけ」という男性のライフスタイルは、
「朝6時半には家を出て7時着、現場に8時着で5時くらいには現場を出て帰社するのは7時近く。帰社したら書類仕事で帰宅は早ければ8時だが遅ければ23時を過ぎることも。有給休暇と名の付くものはなく、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始の休暇を有給休暇扱いしていると思われる」(40代/静岡県/不動産・建設系)
有休がなく、休みが日曜日しかないのはかなりの激務だ。男性が「ここまで働いて年収650万円くらいだと、少ないと思うのですが」と、疑問を投げかけているのは当然といえよう。
「家族との時間は金だけでは買えない、犠牲が多すぎる」
都内でIT企業に勤務する30代男性は、妻と子供2人の4人暮らしをしている。「余裕は全くない」と前置きした上で、現在の仕事ぶりをこう語る。
「世界でもトップクラスの最先端テクノロジーを扱うだけに、要求される知識レベルも高く、相手にする顧客もハイレベルであるため、商談は難易度が高い。結果的にハードワークが求められる。平均年収より高いのは当然」
この男性は「ほぼ毎日終電、終電でない日は徹夜」だといい、日々激務に追われている現状を語った。そして男性は今の生活ぶりもこう綴っている。
「実家の支援がなく、東京郊外に築45年の家を3000万円で購入35年ローンを組んでいる。車は亡くなった母が乗っていた10年落ちの国産コンパクトカー。昼飯は基本500円。小遣いは月3万円。年に1回国内旅行に行ける程度」
男性は「家族との時間は金だけでは買えない。犠牲が多すぎる」とも語っており、今の働き方に不満を持っていることを明かしている。
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