あなたの職場にも、IT音痴な上司はいないだろうか。人には向き不向きがあるため、上司とはいえ一概に非難できない。ただそれは、本人の努力次第にもよる。苦手意識がありながらも、技術を習得しようと頑張っている上司なら、そこまで怒りも湧いてこない。
しかし、それとは逆に「ろくにパソコン仕事もできないくせに、偉そうにふんぞり返っている」というなら話は別だ。そうした上司の態度に、苛立ちを募らせるビジネスパーソンは少なくない。今回は、職場で目撃したIT音痴な上司のありえない言動を紹介する。(文:鹿賀大資)
古いデータを誤って“上書き保存”してもミスを認めない
マスコミ系勤務の40代男性は、「うちの役員は、社内をぶらつくのがルーチンワーク。そのため、テレワークを断固拒否される」と呆れている。
不動産・建設系の会社で働く40代男性も、上司のITリテラシーの低さを不満を漏らす。
「少しでもパソコンが使える部下を見つけると、担当者に任命する。ただの無茶振りだが、上司はまるで“専門家が生まれた”かのような錯覚を起こしている」
自身の勝手な責任転嫁のため、そう思い込んでしまうのも無理もないといったところか。
サービス系勤務の40代女性は、身勝手な上司に振り回される職場について語る。
「上司は自分用に、なぜか社内の共有フォルダ内に同じデータをいくつも作成している。そして持参したハードディスクに、複製データをバックアップし出す。その際、古いデータの上書きまでしてしまうため、職場もお手上げ状態。さらに何人も被害にあっているが、本人は上書きを認めない」
部下に迷惑をかけたうえ、自分のミスを認めないとは、人間性にも問題があるようだ。
「昼食を食わせてやるから自宅まで来い」上司宅を訪れると……
サービス系の会社に勤務する20代男性は、ZOOM会議中にやらかした上司の信じられない行為を明かす。その会議は、支社とのやり取りで複数の人が参加し、1つのアカウントを使用していたという。
やり取りに集中しないと、上手く聴き取れない状況だ。それにも関わらず上司は、相手が会話する際、ミュートにしていなかった。しかもその間、上司は雑談や物音を立てていたという。男性曰く「まったく話が聞こえなかった」とのことだ。
ITに疎いことを自覚している上司のエピソードも寄せられていた。IT・通信系勤務の40代男性は、上司から「昼食を食わせてやるから自宅まで来い」と招かれると、テレワーク用PCの設定と使用法の説明を頼まれたという。しかし上司の本性を知る男性は、
「本人は、家族の前で大きな顔を見せたかったのでしょう。私に食事を振る舞い“太っ腹な上司アピール”といった感じの。きっと昼食は奥様に作らせ、自分は何もしないと思いますが」
と事前予想を綴っている。後日談も気になるところだ。ほかには、
「2世代前、いわゆる、いまだに昭和を生きている会社です。経営陣は、オフィス内の盗聴器を駆使して社員を監視する=管理と勘違いしています。よっぽど不安なのでしょう。全員ご自身で採用した社員なのに、信用できないなら個人事業主として1人でやればいいのに」(40代女性/商社系)
といった声も寄せられていた。
※キャリコネニュースでは引き続き「IT音痴上司のせいでテレワークに支障が出てる人」や「世帯年収400~600万円台のリアル」に関するアンケートを募集しています。