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「レジ袋有料化って誰も得しないですよね」現役コンビニ店長が明かす“苦悩”

レジ袋有料化、コンビニ店長が抱える苦悩

レジ袋有料化、コンビニ店長が抱える苦悩

レジ袋有料化がスタートした7月1日以降、全国の小売店では悪戦苦闘の日々を強いられているようだ。キャリコネニュース読者からは、

「レジ袋不用のお客様には、店名入りのテープを貼らないといけない。しかも購入品に一個ずつなので時間がかかりすぎる」(60代男性/京都府/ホームセンター)
「1枚で足りると思って入らなかった場合、レジ袋追加の料金をもらいにくい」(40代女性/熊本県/飲食店)
「汚いエコバッグ、またはレジ袋の使い回しは触りたくありません。でもそうした客に限って、だいたいが『入れろ』と言われるパターン」(40代女性/神奈川県/コンビニ)

といった声が寄せられている。今回は、コンビニエンスストアの店長として働く東京都の20代男性の投稿を紹介する。(文:鹿賀大資)

「熱々のお弁当を素手で持ち帰る客を不憫に思う」

男性はレジ袋有料化に伴い、「客に不憫な思いをさせているようで」と嘆く。特に痛感したのが、弁当を温める際の対応だった。

「温めた直後のお弁当は、素手で持ち帰るには厳しい熱さです。中でもグラタンはレンジから袋に入れる短時間ですら、火傷しそうになるぐらい熱くなりますので。私も『袋に入れましょうか?』と聞きはするものの、大概のお客様はレジ袋を断ります。熱々のお弁当を無理やり持ち帰る、というケースを毎日のように見かけます」

こうした日常について、「有料化前では考えられなかった光景です」と語っている。

温めたお弁当とアイスを同じ袋に「利用客に申し訳ない」

また男性は、「温めた弁当と冷たいものを一つの袋に入れることにためらいがある」という。

「持ち帰ったお弁当は当然、冷めてしまいます。飲み物だってぬるくなります。それがアイスやチョコなら溶けるのが容易に想像できて、こちらとしても申し訳なくなります……。 『わけしましょうか?』と聞くようにはしていますが、有料なので無理強いはできません」

仕方なく一つの袋に入れる際は、内心「分けたほうがいいよな、でもなぁ」とやるせない気持ちになりながら袋に詰めるという。男性は仕事に対する心情を明かす。

「いちサービス業の人間として、お客様には美味しい状態で商品を食べてもらいたいと思っています。それは商品を正しく評価をしてもらうためにも必須です」

そうはいっても実現できない現状に直面し、接客業のプロとして苦悩を隠せないようだ。

さらに不満はそれだけにとどまらず、オペレーションや売上への影響など、レジ袋有料化による他への負担も大きい。これらを踏まえた上で、「この有料化って誰も得しないですよね」と書いている。これが小売現場の総論かもしれない。

※キャリコネニュースでは引き続き「【店員】ビニール袋有料化で困っていること」【読者投稿】世帯年収400~600万円台のリアルに関するアンケートを募集しています。

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