「旦那さんの額面の年収700~800万円で少ないとか、はぁ?舐めてんのか?と思いました。奥さんも働けばいいじゃない?」
こう憤るのは、北海道の50代前半女性(介護職/正社員/子ども2人)だ。女性は怒り心頭の様子で自身の経歴を語りだした。
女性は26歳、夫34歳のとき結婚した。住まいは賃貸アパートで、女性はすぐに妊娠したという。年子で出産したが「上の子が2歳になるくらいから午前中の清掃パート」に出た。その後、「幼稚園に通わせるため仕事を増やした」という。そんなある日、思いがけない事態に陥った。
「下の子が小学校5年生のときに旦那がリストラされました。私は介護職員を目指して資格獲得し、在宅支援を始める。旦那は4年間仕事に恵まれず、退職金はなくなりました」
「なんとか今は社員でビル管理の仕事に就いていますが、何年続けられるかわかりません。私は介護職で、施設勤務に形態を変え、介護福祉士(の資格)を取り今の職場で正社員になりました」
波瀾万丈の人生を送ってきたせいか、自身よりも高所得な家庭の嘆きが甘えに聞こえるのかもしれない。最後まで辛辣な意見が止まらなかった。
「理想を掲げるのはいいけど、贅沢しなけりゃどうとでもなるよ。年収700万円とか稼げるのに少ないとか、おかしいんじゃないのか?って思っちゃいます。本州と北海道で物価そんなに違いますかね?どんなことに重点を置くかで価値観も変わると思いますが、ブランド品とか買って『給食費高い』という親はなんなんだろうと思いますね」