女性は、家計の収支分析結果を踏まえ、次のような行動を取ったという。
「見直しているのはサブスク関係の費用と食費。サブスクは1000円程度のものでも要否を徹底的に見直し、デリバリーは精神的に落ち込んだときに限定することで(食費を)削減。老後資金はできれば1億円くらいあったほうがいいので、さらなる投資を検討中」
確かに、1000円であっても1年間で1万2000円。それがいくつもあるとなると積もり積もればそれなりの額になる。
サブスクは「解約する基準」を設定する
ファイナンシャルプランナーの大野翠氏(芙蓉宅建FPオフィス代表)は次のように解説する。
<毎月のお金の流れを把握することは家計改善で最も重要です。回答者の女性は、家計の収支分析をご自身なりに進め、結果として無駄な支出に敏感になったとのこと。今後も継続することで徐々に効果が出てくると思います。
まずサブスクに関してですが、すでに実行している料金の比較と同時に、使う頻度も検討するといいでしょう。例えば毎月1000円の雑誌読み放題のサブスクで、500円の雑誌を2冊以上読めば十分モトをとっている計算になります。それ以下であればサブスクを利用する意味が無く、書店で雑誌を買った方が節約になります。サブスクごとに「解約する基準」を自分なりに設け、それ以下であれば解約するという方法で整理してみましょう。
食費に関してですが、精神的に落ち込んだ時のみ利用するというのはデリバリーの上手な活用方法だと感じます。奇しくもコロナ禍に後押しされる形で、これまでデリバリーサービスを導入していなかったお店の料理も自宅でいただけるようになりました。食事は毎日のことですし、上手に息抜きをすることで明日からの活力にもなります。加えて、デリバリー1回当たりの上限額も設けて利用すると、さらなる節約に繋がります。ぜひ試してみてください。>
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