
画像はイメージ(AIで作成)
給与制度が歪な職場では、人が定着するはずもない。埼玉県の60代女性は、以前勤めていた職場のずさんな経営実態を明かした。
女性が働いていたのは、新人パートと何十年も働いたベテランが同じ時給という職場。そうなった理由は、あまりにも新人の応募が来ず、社長が新人の時給だけを上げたからだ、と女性は説明する。当然ながら、先輩たちは不満たらたらだったという。
「現職さんにはその話(新人だけ時給アップ)は無かった事にしたかったらしいが、バレて当たり前なのに、知らん顔しようとしてた」
確かに、求人情報を見れば誰の目にも明らかだ。給与体系への不信感は、これだけではなかった。(文:天音琴葉)
「新人には言わないように」時給増の代わりに、ボーナスを支給せず
そもそも最低賃金の引き上げが決まった際、「社長はスルーしようとした」という。また、新人には時給を上げた代わりに、ボーナスを支払わないようにしたそうだ。
「私と先輩のパートさんのみは(ボーナスを)出すと言い、『新人にはその旨言わないように』と釘をさされた」
あまりに場当たり的な対応だ。これでは人が定着するはずもない。仕事のきつさも相まった結果……
「すぐにみんな辞めていくし、どんどん求人来なくなるし、人手不足に」
「こんな次期社長じゃ……」社長の息子に苦言
そんな状況下で、女性は理不尽な理由で解雇されてしまう。
「クビになるちょっと前のボーナスは、私には無支給だったし、お気に入りの新人が私のせいで辞めたと非難され、色々あって解雇。入ったときから辞めたかったから良かったけど」
女性がこの会社に見切りをつけたのには、もう一つ大きな理由があった。それは「社長の息子」だという課長の存在だ。
「あの課長、社長の息子だからか横柄だ。あまり仕事しに職場来ないし、来ても腕組んで立ってみてる方が多く、工場長や社長の方がまめに取り組んでて、こんな次期社長じゃ潰れるのも時間の問題じゃと思いました」
3代目が会社を潰すと言われるが、息子は何代目だろうか。
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