闇過ぎるサービス業の労働環境「残業130時間。毎月誰か倒れる」「”修行”という言葉を盾に、従業員を捨て駒のように使う」
人手不足による長時間労働や低賃金など、サービス業のおかれる状況は厳しい。キャリコネニュース読者からは、「サービス業で味わった苦しみ」が続々と寄せられている。
40代女性は有休を申請しようとしたところ、上司から「忙しい部署だから有給休暇はとらないで」と言われ、却下されてしまった。社内体制を変える努力もせずに、ただ「休むな」とは身勝手だ。勤務先では休まない空気が漂っており、
「現在の部署は5年目ですが、夏休みとして2日休むだけで、有休を取る人は誰もいません」
という。
「毎月、『来月には店つぶすかも』『給料払えるかわからない』と言われ、退職を迫られる」
飲食店経営をする40代男性は、20代前半に働いていた飲食店のブラックな環境を振り返った。
「修行という言葉を盾に、従業員を捨て駒のように使うお店でした。朝5時から深夜23時まで毎日働きました。 表向きは休憩時間がありましたが、仕事量を考えると休めるはずがありません」
月間労働時間は繁忙期には440時間に及び、休日も予約が入れば出勤を命じられた。その際に「手当を出す」と出社を促されたが、嘘だった。その状況を不信に思った男性の親は、労基に連絡。その後、男性が退職の意思を伝えると、 最後の給料は減額で渡された。
30代男性は、名ばかり店長として酷使され続けている。トップからは「売り上げによってはインセンティブを支給する」と言われたが、実際には契約書記載の賃金しか払われない。偽りの提案をして、それまで通りの賃金で働かせようとする悪意を感じる。
「毎月、『来月には店つぶすかも』や『給料払えるかわからない』と言われ、退職を迫られています」
「お店がつぶれちゃうから、来年以降も有休が欲しければ、違う会社を探して」
30代女性は、現在大手コンビニチェーン店で3年間アルバイトとして働いている。有休の申請をオーナーにしたところ、「お店がつぶれちゃうから、来年以降も有休が欲しければ、違う会社を探して」と嫌味を言われた。オーナーは従業員の有休取得に消極的で、
「『有休を使うのは君が初めてだし、他の人間にも有休出すつもりないから内密に』と言われたんです。 ちなみに私の動きを察知してオーナーに『有休が欲しい』と相談したアルバイトさんは『休みが多すぎてあげられない』と断られたそうです」
しかし、そのスタッフは週2日の出勤で、月に数回休む程度。そのため、「休みが多すぎ」とは言えない。女性は「なんとか言いくるめて休ませないようにしたかったのでしょう」と呆れている。
自動車整備士をしていた40代男性は、午前8時に出社し、退社は遅くて午前3時の日々を送っていた。午後5時半~21時半までしか残業として認めらず、それ以降はサービス残業だった。
「おそらく月間残業時間は130時間を超えていたと思います。そんな環境なので、毎月誰かが倒れていましたね。直後は健康意識が高まったためか20時に退社できますが、しばらく経つと元どおりでした」
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