「転職紹介会社(の面談)で転職先の紹介は全くされず、延々と説教された」と振り返るのは、兵庫県の60代男性。 これは約23年前、転職紹介会社が世に出始めた頃、男性が転職を考えたときの話だ。
「私は電子回路やシステムの設計開発技術者です。転職活動を行う前、大手の光学メーカーに在籍しており、今と同様に電子回路やシステムの設計開発技術者をしておりました。諸般の事情でその会社を退職後、関西に戻り3年ほど義兄たちと貿易会社に籍を置いていました」
景気の悪化により貿易会社を退職した男性は、「自分の技術をいかせる道を探ろう」と転職活動を始めた。当時は某転職紹介会社が「有名になりはじめた頃」だったといい、その転職紹介会社の大阪事務所が開設されたばかりだった。
「転職支援(を受ける目的)で、その事務所を訪れました。事務所は、女性事務員一人と社長だけのこぢんまりとしたもので、社長室で面談となったわけです。事前に私の経歴書と職務経歴書をそこに送り、大阪の(事務所の)社長から面談の打診を受けたのですが……」
確かな技術を持っている男性。本来ならすぐにでも転職先を紹介してもらえそうだが、社長の対応は予想外のものだった。
マシンガントークで延々と説教「なぜ3年もブランクを作ったのか」
転職先を紹介するための面談で、社長はありえない言葉を口にした。事務所を訪れ職務経歴を話したところ、
「『おまえに紹介なんてできる会社があるわけない。なぜ3年間もブランクを作ったのか』とか『根性がない』とか、人間性を否定した説教を30分以上聞かされました」
男性は設計開発技術職を3年離れていた間も貿易会社で働いていたが、社長の一方的な批判は止まらない。
「マシンガントークで延々と説教を受けたわけですが、そんなことを聞くために行った訳ではないため、隙を見て『そんなに私のことを認めたくないなら、紹介は不要です。私が技術職に戻れるか、戻れないか勝負しましょう。御社からの紹介は全く不要です』と言って、事務所を後にしました」
実績と経験があるからこそ、ハッキリと反論できた男性。「苦労はしましたが、未だに技術者として働いております」と語り、現在も活躍している。その会社を頼らないで正解だったといえそうだ。
※アンケート概要
■実施期間
2021年8月4日~
■回答数
41 ※2021年9月6日時点
(記事では、2021年9月2日に寄せられた投稿を紹介)
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/74FZSHAJ
■質問項目
あなたが就活や転職の面接で経験した信じられないようなエピソードを教えて下さい。(最低字数50字)