新たな学びやスキルアップを求めて転職しても、転職先が想像していたものと違う場合もある。キャリコネニュースには、「転職に失敗した」という奈良県の50代女性から体験談が寄せられている。(文:コティマム)
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「先輩は利用者を『ジィーさん、バァーさん』呼ばわり」
女性は自宅でクリーニングの取次店を行っていたが、病院のケアワーカー(介護職)に派遣社員として転職した。「入職当日から研修も何もなく始まった仕事でした。ケアワーカーとしての仕事自体はやり甲斐がありました」と語る。
「自分の子どもと同い年の女性ワーカーについて一日の流れとかやる仕事を覚えるんですけど、ヤンチャ系出身の彼女の介護のやり方は、スピードがあってちゃっちゃとこなしているように見えても、患者を『ジィーさん、バァーさん』呼ばわりしたりするような人で、挙句の果ては『みんながやってる事とか見て覚えてやー!』でした」
研修もなく先輩の指導も適当な中、女性は指示がなくても1人でできることが増えてきた。しかしそんな矢先、「違う病棟へコンバート(入れ替え)されてしまいました」という。
「夢のような職場なんて存在しないとネガティブに考えている」
ようやく仕事を覚え始めたところで、別病棟への移動。また一から業務を覚えなければならない。
「『全館統一のマニュアルに従ってやっている』というのは言葉だけで、実際は『ここは違う病院か!?』と思うような全く別世界でした」
女性は新しい環境で頑張ったものの、「とにかく何かすれば叱られる、しなければ怒られる。できてもダメ出し……」と苦労を重ねた。
「廊下でいちいち呼び止められて説教と文句を言われる。『そんなヒマあるんやったらサッサと仕事させて欲しい』って思う有様でした」
女性は派遣社員のため時給が比較的高めだと言うが、周囲には低めに言って「誤魔化しています」という気の使いよう。この転職は失敗だったそうだが、
「でも多分、夢のような職場なんて存在しないとネガティブに考えているので、今のところ転職は考えてません」
と結論を綴っている。