新卒入社した会社を辞めた理由は明かされていないが、「零細企業」という言葉からある程度察することができそうだ。その後、女性は派遣社員で転々とし、「現在は運良く正社員になりました」という。金属部品メーカーのエンジニア職で、年収600万円だと明かした。
この勤務先では、昨今の人材不足から女性と同年代の人を中途採用で積極採用するようになったそうだ。「最初は、自分と同じような境遇の人が正社員になれる機会が増え良かった」と思っていたものの、今は複雑な心境を抱いているようだ。
「入社する中年の中には、非正規雇用経験しかない人も多く、大企業で長年言われた事だけやってきた高学歴もいました。学歴も知識もあるけれど根回しができない、仕事の優先度がバグってるなど中年のおじさんおばさん相手に私や若い社員たちは困ってしまいました。しかも派遣社員だった人は派遣時代のままの考え方で、他の派遣社員の皆さんから苦情までくる有様」
せっかく正社員として採用されたものの、非正規雇用が長いがゆえの弊害が出てしまった。既存の社員が混乱しては、業務が回らなくなるだけでなく、特に若者には辞められる可能性もある。会社としては無視するわけにはいかなかったようだ。
「その後、中途の採用に関しては正社員経験が5年以上が目安として加わりました」
もっとも非正規雇用期間の長い氷河期世代の全てが、投稿に挙げられた状態ではないだろうが、何とも残念な話だ。
※キャリコネニュースでは「氷河期世代の受難」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから。https://questant.jp/q/QL67X1YI


