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いくら会社に貢献していても、的外れな人事異動をされては活躍することは難しい。千葉県の40代男性(素材・化学・食品・医薬品技術職/年収900万円)は、前職で「この会社で頑張るのやめよう」と悟った瞬間を振り返った。
上司とのキャリア面談の際、こんな事を言われたという。
「この業種の割にはデジタルに強いけど、活躍できる場所がないよね」
当時男性は、業務を自動化するRPAや専門知識なしでアプリが作れるノーコードツール、3次元モデルの生成技術である「3DCAD」などを駆使する業務に就いていた。いわば部署のデジタル化の旗振り役を務めていたのだが……。(文:湊真智人)
理不尽な異動……上司は「気合と根性のバブル世代課長」
一方、その部署では「管理職昇格の条件」として、指定の資格取得が課せられ、男性は昇格直前の状態で足踏みをしていた。そうしたなか、上司との面談で下されたのは、前述の通り「デジタルに強い割には活躍できる場所が無い」という冷たい評価だった。その結果、
「2か月後、16年いた専門部署から、辞令日は年明けで別部署に異動になりました」
長年尽くした専門性が、異動先で役に立つのかと思いきや、真逆の状況となった。そこは「気合いと根性」を美徳とするバブル世代の課長が仕切る部署だった。そこではせっかくのデジタルスキルを活かす機会は与えられなかったという。
「デジタルに力を入れないところに見切りをつけて2年で退職しました」
日本の伝統的な大企業、いわゆる「JTC」の旧態依然とした体質に、堪忍袋の緒が切れた瞬間だった。
男性はその後、現在の会社へ転職。1年間の地方勤務を経て本社企画系へと異動し、そこで「部署長表彰」を受けるほどの活躍を見せている。現在も新しいデジタル技術を駆使し、業務の省力化を推進しているという。
しかし、話はこれで終わらない。ある日前職の元上司から飲みに誘われた。男性はある質問をしてみたが、返ってきたのは驚きの言葉だった。
「後輩が管理職になったので、『どの資格を取りましたか?』と聞いたら、『何それ』と露骨にしらばっくれていました」
かつて自分を縛り付けていた「昇格ルール」さえ、都合よく葬り去られていたのだ。しかも誘われた理由が「アムルナイ(退職者の再雇用)」の誘いと知り、内心で「戻るかい!!」とぶちまけた。
「デジタル化せずに気合いと根性のJTCなんて滅びればいい」
こう吐き捨てた男性。正当な評価と活躍の場を手に入れた今、古巣を振り返る必要など微塵もないのだろう。
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