“本当にやりたい仕事”を見つけるための3ステップ 「今の仕事を全力でやってみる」「喜びを言語化する」 | キャリコネニュース - Page 2
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“本当にやりたい仕事”を見つけるための3ステップ 「今の仕事を全力でやってみる」「喜びを言語化する」

面談で”やりたい仕事”を聞く際に、まず整理する大事なことがあります。それは、”やりたい仕事”と”なりたい姿”を分ける作業です。

多くの人は、「お金持ちになりたい」「良い生活がしたい」「~といったスキルを高めたい」といった、”なりたい姿”を落とし込んだ上で”やりたい仕事”を考えます。このケースでは、中々”本当のやりたい仕事”は見つからないため、”なりたい姿”を実現できる仕事を提案しています。

そもそも、本来仕事とは、他者・組織・社会に対して何かの価値提供のカタチです。そのため”やりたい仕事”は、成し遂げたい価値提供のカタチだと定義します。

この際、新卒の人には、「”本当にやりたい仕事”なんて新卒の段階では見つからないよ」と話します。なぜ新卒にとって、本当にやりたい仕事は見つからないのでしょうか。それは単純に、「仕事をやったことが無いから」です。

フランス料理を食べたことない人に、フランス料理が美味しいか、ずっと食べたいか、と聞いても、答えは「そんなのわかるわけない」ですよね。”本当にやりたい仕事”は社会に出てからしか見つからないのです。

社会に出てから「本当にやりたい仕事」を見つけるためには、3つのことが重要になります。

仕事を通して「誰に」「どんな価値を」提供していきたいのか

1つ目は、今やっている仕事を全力でやってみること。今目の前にある仕事を全力でやるからこそ、自分の価値がどの程度なのか、その価値は自分が望んでいるカタチなのか否かがわかってきます。ただ、多くの人は、「やりたい仕事でもないのに今の仕事に全力なんて注げない!」と思うのではないでしょうか。

だからこそ、全力で仕事をするための環境を選ばないといけません。今の環境で全力が出せないのであれば、是非「自分が全力を出せる環境はどういう環境なのか」を考えてほしいです。

新卒・若手社会人の就職・転職相談に乗る際、「仕事内容」ではなく、私はその人が全力を出せる「環境」はどのような環境か、その人の価値観や志向性を紐解きながら探していきます。

そうして全力で仕事をして価値を出した時、対価として大きな喜びが返ってきます。2つ目は、価値提供に対して感じた喜びを言語化してみること。この場合、

・誰に
・どんな価値を
・どのようにその価値を提供し
・どういう風に自分自身に恩恵として返ってきたか

に分解できます。「誰に」は、顧客、会社、社会など。「どんな価値」は、対象に対してどんな価値を届けたか。例えば、美味しい食べ物を提供した、売上をあげたなど。

「どのようにその価値を提供したか」は、直接なのか何かサービスを使ってなのか。はたまたインターネットなどを使って広く提供したなど、価値提供の方法です。

「どういう風に自分自身に恩恵として返ってきたか」は、直接感謝を言われた、ある数値が改善された、売上が目に見える形で現れたなど、様々あるでしょう。

それぞれを分解し、再度整理することで「自分自身が提供したい価値・その対象・その価値提供のカタチ」が見えてきます。

全力で目の前の仕事に取組むことがやりたい仕事への近道

最後は、今まで考えた1つ目の「全力を出せる環境」と、2つ目の「自分自身が提供したい価値・その対象・その価値提供のカタチ」を踏まえ、働く環境と仕事内容を探して行きます。この2つが揃って初めて、”本当にやりたい仕事”を探しに行き、出会うことができるのです。

そのためには「本当にやりたい仕事じゃないから」と腐る前に、まずは目の前の仕事に全力で取組むことが、やりたい仕事が見つかる近道になります。

それでも「全力で取り組むには、あまり今の環境は自分にはあっていない」と感じるのであれば、是非プロのキャリアカウンセラーなどに相談をしてみてください。あなたが仕事に全力で取り組める環境を見つけて欲しいと思います。

著者近影

著者近影

坂元 俊介
株式会社STORY 取締役/キャリアコンサルタント・ヘッドハンター

同志社大学経済学部卒。新卒でリクルートHRMK(現リクルートジョブズ)入社。中途・新卒領域における求人広告媒体の営業に従事、その後、営業として3つの新メディアの立ち上げを行う。リーダーや大手担当を経験。Webベンチャーでのオフィス長経験を経て、30歳になるタイミングで家業の和菓子屋を継ぐとともに、企業の採用コンサルティング会社を立ち上げ、採用人事支援なども行う。リクルートの同期が立ち上げた株式会社STORYの法人化に伴い、取締役に就任。大学生・第二新卒層のキャリア支援をおこなうSTORY CAREER事業部の責任者を兼任。毎年数百名の大学生・社会人のキャリア支援を行っている。

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