コロナ退職後の過酷な生活「貯金を切り崩す」「精神的にも限界を超えた」シングルマザーの告白 | キャリコネニュース - Page 2
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コロナ退職後の過酷な生活「貯金を切り崩す」「精神的にも限界を超えた」シングルマザーの告白

女性は2月末まで、病院で看護助手をしていた。育ち盛りの2人の娘を持つシングルマザーだ。シフトは週3日、10~17時までの6時間勤務が目一杯だったという。

「コロナが流行りだそうとした頃に、下の娘(小5)が『コロナが怖い』と不安定になりました。元から引きこもっていたお姉ちゃんと2人きりにすると、喧嘩が絶えなくなりました。癇癪も酷くなり片付けもできないため、仕事から帰ると家の中は散らかし放題。物を壊すなどの症状も酷くなっていきました」

女性の両親は健在だが、母親は年金生活で子どもに無関心。父親も5年前に手術をしており、子どもたちを預けることができなかった。相談するあてもなく、女性は悩んだ末に退職を決めた。それ以前に職場の状況も酷かったという。

「看護師や他の看護助手が、患者さんに対して罵声浴びせるような病院でした。便臭があるのに気づかないふりをして、オムツ交換をしない助手が腹立たしかったです。入浴介助の時なんて、患者さんは身体が動かずとも耳は聴こえているのに『臭い、汚い』など平気で文句を言ったり。ほんと患者さんが可哀想でなりませんでした」

貯金を切り崩すギリギリの生活「精神的にも限界を通り越した」

女性は退職後の状況について綴る。

「勤務時間が足りなかったので雇用保険に加入できませんでした。退職してからは児童手当、児童扶養手当、特別児童扶養手当、それにわずかな貯蓄で暮らしています。子どもたちは毎日のように喧嘩するし、癇癪も起こすから部屋はぐちゃぐちゃです。夜も寝てくれないし、病院に受診しても何も変わりません。誰かに相談したところで結局は自分でやるしかないのです」

以前は煙草や飲酒がストレスの発散方法だった。しかし体調を壊したため、今は発散する場がないという。

「毎日が辛く精神的にも限界を通り越し、食器洗いですら億劫になっています。それでも自分で自分を追い込まないようにはしているつもりです。ネット検索をしたり、志村けんさんが出演されていた懐かしい番組の動画を観たりして、笑うように努力しています」

女性は「雇用保険に入れる状態で働いておかないと、辞めた時がキツいです……」と後悔は拭えない。また「これから就職先も見つかるか、仕事もできるか不安です」とも述べている。2人の子どものためにも、1日でも早く幸先のよいスタートが切れる日を願うばかりだ。

※キャリコネニュースでは引き続き「新型コロナで退職を決意した人」「”オンライン疲れ”してませんか?」に関するアンケートを募集しています。

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