男性は既婚者だが、「女性客に好意を持たれることもあります」という。普段は嫉妬する妻を気遣い、あえて眼鏡や帽子を着用したりヒゲを生やしたりして、客に顔を悟られないよう工夫をしている。ただ中には男性のイケメンさを見破り、必要以上に近づいてくる女性客もいるという。
「だからといって邪険にはできないので、ちょっと帰りが遅くなる場合もあります。もちろん接客としての店内での付き合いです。ただそうなると妻に疑惑の目を向けられことも多く、辟易しています」
男性に好意を持つ一部の女性客からは、性の対象のような扱いを受けることもあるという。そうした女性客の目線について「ちょっと気持ち悪い時もあります」と述べ、「下ネタを話しながらチラチラと見られるので結構キツイです」と明かす。さらに、
「こんな話を周りにすると『自意識過剰』と言われることもあるんですけど、共感が得られないのも辛いところです」
とこぼしている。
「トイレ前で待ち伏せされ、何食わぬ顔で目をそられた」
一方、女性からも美人にまつわる不満エピソードが寄せられた。流通・小売系の会社に勤務する大阪府の40代女性は、職場での一幕を綴る。女性に好意を持つ男性が多い職場だ。しかし彼らの行動は、常識の範囲を超えるものだった。
「私が腕時計を見ると、責任者は『◯◯さんそろそろ休憩行くみたいよー』と周りに伝えます。そして廊下に出たら、特定の異性とすれ違うパターンです。それが1日に幾度となくあります」
女性がトイレに入る際、それを目撃した男性従業員が出てくるまで待ち伏せをしていたこともあった。しかもトイレから出たあと女性と目が合っているにも関わらず、何食わぬ顔で目をそらしたという。女性は「何かと視界に入ってくる職場です」とうんざりしている。
ほかには、
「クライアント先で打ち合わせをした時のこと。打ち合わせ後、いきなり会社に『うちの社員を誘惑するのか』とクライアントの社長夫人から苦情の電話が入った。それ以外では、社内でも私が頑張って取った仕事なのに、『客はあなたに甘いから』と皆に嫌みを言われたことも」(40代女性/福島県/サービス系)
といった声も寄せられていた。
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