Agooraは2月24日、遺産相続に関するアンケートの結果を発表した。調査は2月に実施し、30~60代の遺産相続で財産を相続した経験のある226人から回答を得た。
遺産相続で相続したものを聞くと、「現金・預貯金」が最も多く83.6%。以降は、「自宅・宅地」(44.3%)、「宅地以外の不動産」(17.7%)、「有価証券」(14.2%)と続いた。
7割が「自分の遺産相続に向けた準備をしていない」
相続した金額・評価額は「100万円~500万円未満」(29.2%)が最多。次いで、「1000万円~3000万円未満」(23.0%)、「500万円~1000万円未満」(19.9%)だった。「1000万円未満」が6割で、3000万円を超える人は16.3%となっている。
遺産相続の発生前に事前に対策をしていた人は29.7%。対策をしていた人からは、
「毎年100万円の生前贈与をしていた」(静岡県・女性・56歳)
「子どもの教育資金、住宅資金の提供」(神奈川県・男性・52歳)
「公正証書を作成していた」(兵庫県・男性・67歳)
「家族協議」(福岡県・男性・49歳)
などが寄せられた。
今後の自身の遺産相続に向けた準備についても、67.3%が「なにも準備をしていない」と回答している。自分の相続に向けて準備していることについて、「家族・親族との話し合い」(12.8%)が最多で、「法定相続人への暦年贈与」(11.1%)が続いた。
また、「遺言書の準備」と「エンディングノートの作成」(7.1%)が同率となり、自分の意思を遺す気軽な方法としてエンディングノートも支持を集めていた。
「相続は大変だった」と回答した人は半数。具体的には「手続きの多さ・煩雑さ」(74.3%)や「金融資産の相続手続き」(40.7%)、「不動産の相続手続き」(35.4%)が上位を占めた。
相続の相談先のトップ3は「家族・親族」(27.9%)、「司法書士」(19.0%)、「税理士」(17.7%)となった。