管理職がテレワークでなかなか”言えないこと” 「些細なミスをチャットで伝えるまでもないと思ってしまった」など | キャリコネニュース
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管理職がテレワークでなかなか”言えないこと” 「些細なミスをチャットで伝えるまでもないと思ってしまった」など

「会話を通じて発想を広げたり、アイディアを出し合うのが難しい」

「会話を通じて発想を広げたり、アイディアを出し合うのが難しい」

リクルートマネジメントソリューションズは2月24日、上司・部下間コミュニケーションに関する実態調査の結果を発表した。調査は昨年9月にネット上で実施し、会社勤務の正社員729人から回答を得た。

管理職と一般社員が十分にコミュニケーションできていると認識しているものを聞いた。管理職は「仕事の意味について説明」「期待をかけていることを伝える」「貢献に対して感謝」「会社や自部署の長期的な目標について話す」「意見やアイディアを求める」が一般社員より高かった。

一般社員「テレワークがもっと普及するといい」「対人関係のストレスが減る」

一方、一般社員の方がより十分だと認識しているものは、「間違いや足りない点を指摘」や「世間話やプライベートに関する雑談」だった。

上司が重要視するコミュニケーションとしては、「期待をかけていることを伝える」「貢献に対して感謝」「心身の健康状態について話をする」「意見やアイディアを求める」だった。テレワークが推進される中で、コミュニケーションはより重要になっていく。現状の悩みについて、

「些細なミスについて、対面なら軽く指摘して伝えていたが、わざわざメールやチャットで伝えるまでもないと考え、伝えなかった」(40代・事務系)
「リモート勤務時の勤怠記録が不正確で困ったこと」(50代・事務系)
「リモートワークの時の勤務態度について、業務とはあまり関係ないので、言いにくいことがあった。20代・30代の文化があるので、一概に頭ごなしに言うのも考えものではないかと考えあぐねたことがあった」(40代・事務系)

といった声が寄せられた。上司・部下に対して言いたいことを言えない人が多いようだ。

言いたいことを言えない理由を聞くと、一般社員は「上司の気分を害する」(23.3%)、「話すタイミングがなかった」(16.7%)、「上司が忙しそうで気が引ける」(16.3%)が上位を占めた。

一方、管理職のトップ3は「できる限り、部下の判断に任せたい」「部下の気分を害する」(同18.9%)、「話すタイミングがなかった」(16.8%)だった。

テレワークについての考えも聞いた。一般社員は「仕事の自己管理能力が求められる」(55.3%)が最多。以降、「テレワークがもっと普及するといい」(49.9%)、「対人関係のストレスが減る」(42.9%)と続いた。

管理職の1位も「仕事の自己管理能力が求められる」(65.7%)だった。2位以降は「雑談の機会が減る」(44.8%)、「気持ちを察した上でのコミュニケーションが難しい」(41.3%)という声が寄せられている。

一般社員が管理職を大きく上回ったのは、「テレワークがもっと普及するといい」「対人関係のストレスが減る」の項目だった。反対に、管理職の方が多かったのは「会話を通じて発想を広げたり、アイディアを出し合うのが難しい」だった。

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