技能実習制度の「違反企業マップ」が登場 都内23区でも「最低賃金以下の賃金」「労働安全衛生法」などの違反 | キャリコネニュース
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技能実習制度の「違反企業マップ」が登場 都内23区でも「最低賃金以下の賃金」「労働安全衛生法」などの違反

外国人技能実習制度の闇を可視化

外国人技能実習制度の闇を可視化

違法労働がたびたび問題になっている外国人技能実習制度。そうした中、問題を起こした受け入れ先をグーグルマップ上で確認できる「外国人技能実習制度 違反企業マップ」が3月31日、登場した。企業の所在地を星印で表示しており、クリックすることで企業名や違反内容、証拠資料などを照会することができる。

ユーザーの情報提供も可 ただし「デマや信憑性のない情報は絶対ダメ」

都内23区をみると、マップ上に表示があったのは「日立製作所」「三菱自動車工業」などの大手企業を含む5件。違反内容をみると、実習内容を計画通りに進めていなかったケースから、最低賃金を下回る賃金しか渡していなかった、労働安全衛生法違反で罰金刑が確定した、といったケースまであった。

サイト上では、マップの目的について。

「社会全体の『違反企業を許さない』という意識の向上、それによる自浄作用と違反企業の撲滅、そして本来の国際協力を目指すことを目的としたサイトです」

と記載されている。

違反企業の投稿は、ユーザーも可能だ。注意事項には「デマや信憑性のない情報は絶対ダメ」という記述もあり、必ず根拠や裏付けがあるもののみ投稿するよう呼び掛けている。また、

「デマは関係のない第三者への風評被害だけでなく、本当に助けが必要な方への支援の妨げになります」

とも強調。誰でも情報提供ができる反面、信憑性を確保することは今後の問題になるだろう。

言語は日本語ほか7か国語にも対応。ベトナム、タイ、インドネシア、フィリピンなど、技能実習生に多い東南アジア諸国の言語を中心にカバーしている。

はてなブックマークでは70件のコメントが寄せられ、「これは本来管轄官庁がやるべき仕事と思う。かつて話題になったブラック企業リストもだけど、必要とする人に届くような情報の出し方を国はしてない」とマップの登場に一定の評価を示す人もみられた。また、

「現状では公表されてる処分企業のリストを反映しているようだけど、内部通報も受けるなら、リストの情報とは別とわかるように表示してほしい」
「デマを排除する仕組みが必要だな。サイトの管理者がいらぬリスク・危険を背負わぬと良いが」

など改善点を挙げる声もみられ、世間一般の期待の高さがうかがえた。

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