トピックの反応は1300コメントに及び、さまざまな理由で仕事に限界を感じ、結婚退職した女性たちが多いことがうかがえた。
「はい!結婚してそのまま専業20年です。毎日楽しいよ、キャパないのでのんびり過ごすのが自分には合ってる」
「私もそう。就職氷河期で、派遣をころころ。もういい加減こんな生活は永遠には出来ないと思って小金持ちと結婚した」
「保育士してたけどメンタルも体もやられて結婚に逃げました」
また、「職場がセクハラパワハラが酷くて人間関係も超最悪な超ブラック企業だったから」など、酷い労働環境から逃げ出した人も。独身者からは「逃げられるだけマシ」「私も逃げたい……独身アラフォー結婚予定なし」などの悲痛な叫びも散見された。
中には、「逃げるってなんだ?(中略)向いている方を選んだだけじゃないのか」と、「逃げ」という表現自体を疑問視する人も。結婚して主婦になることを卑下する必要はないので、
「向き不向きがあるからね。逃げたのではなく、あなたが輝ける場所が『家庭』だったと胸張って下さい」
という励ましの言葉もある。「逃げるが勝ち」ということわざもあるように、無駄な戦いを避けてその場を退散するほうが、結果的に本人のために良いということもあるだろう。ただ、独身を通す人や、まだまだ「働き続けるのが当たり前」とされる男性は、そうした逃げ道がないことを思えば、比較的恵まれているとも言えそうだ。
逃げたら安泰とは言えず
しかし、逃げた先に平穏な生活が続く人ばかりではない。
「主婦になって母の大変さを知った……」
「私も結婚に逃げた。でも、旦那が今メンタルやられて休職してる。正直ヒヤヒヤしてる」
など、主婦業の大変さにあえぐ人や、経済基盤を夫に頼ってきたことに危機感を抱く人もチラホラ。トピ主が再就職に不安を抱えるように、今まさにその問題に直面しているという人は、「コロナもあり仕事もなく、少しずつ面接に行ってますが、手に職もなく年齢だけ重ねて採用がなかなか無いです」とこぼす。若い頃に仕事から降りても、結局いつかは働かなくてはいけない経済状況の人は多いだろう。
逆に、結婚したものの「仕事」に逃げたという人もいる。
「家事育児苦手で仕事に逃げた事あるよ。激務の夫と中学生の子どもほぼ放置して、朝からフルで、時には終電や休日までガツガツ働いた。(中略)家事育児より全然向いてた」
この人は、家庭崩壊しそうになったため時短パートに切り替えたそうだが、「仕事をしているほうがいい」人も確実に存在する。
結局は「向き・不向き」という面は大きいが、スキルなし専業主婦からの再就職は難しく、リスクがあるのもまた事実。コメントの中には、結婚は相手が大変な時は自分も大変になるので、「逃げるとか、楽するためにするもんではないと思う」という指摘もあった。