以前、全国展開するホテルに勤めていた男性。残業代が全く支払われなくなり、さらにはフロントや事務所に監視カメラ導入され、スタッフの勤務表と照らし合わせて常に監視されていたという。
「勤務時間を終えて常務していると、『何、勝手に残業してるんだ。とっとと、帰れ』と言われた。しかしながら、タイムカードを押して、残業していると咎められなかった」
つまり無給ならいくらでも働いていいよということだ。「残業したとしても本社が許可していないので、あなたの残業代は支給されないよ」と言われ、サービス残業が当たり前の状況になっていたという。
また退職時に有休を消化しようとしたが「そんなの認められない」と言われ、まったく消化することができなかったという。「毎年、誕生日休として1日だけの消化だったので、ほとんど使っていない」と振り返る男性。「それどころか、2019年から制度化(編注:労働法の改正により義務化)された、「有休の最低5日消化」もまったくできないまま、「2021年の夏に退職した」と語る。有休を使わせろと言うと、本社から
「君は、皆が汗水垂らして働いているのに休みたいのか……」
と小言を言われたというから、会社は意地でも有休を使わせたくなかったのだろう。最後に男性はこのホテルについて、「今は、とある大手求人サイトに出てるが嘘を並べた待遇である」と付け加えている。