愛媛県の30代女性は自身の経験から、学歴が必要な理由を「ある一定以上の大企業に就職するためには、ある程度の大学を出ていることが必要だと思う」と語る。
「夫婦ともに旧帝大卒だが、就活で学歴フィルターにかかり受けることができなかった企業はなかった。また私が夫の転勤により地方の中小企業に転職しようとした際にも、大学名を見ただけで優秀と期待され、面接で詳細な質問等もされずにスムーズに採用が決まった。学歴が低い人でも優秀な人はたくさんいるが、高学歴の方が就活等で有利に働くのは間違いないと思う」
一方、福岡県の40代女性は高卒だ。学歴の必要性を、身をもって感じているという。
「日常業務では学歴の必要を感じないが、資格取得や転職を考えた時に学歴が必要要件とされてしまう事が多いと思う」
女性は家庭の事情で高校を卒業後に就職。自身の学歴には不満がある。
「(就職先の)周りは全員大卒だったため、しなくてもいい苦労と恥をかくことばかりだった。学び始める時期に年齢は関係ないと思うが、学生でいられる時期にとりあえず短大卒以上はあるほうが、社会人になった後にでも学び直ししやすいのでは。多忙な社会人にとっては、編入できるのとできないのではだいぶ違う」
短大以上の卒業資格があれば、社会人になってからでも編入可能な大学はある。高卒で社会に出た女性だからこそ、学び直すためにも学歴が必要だと感じているようだ。