先日、ガールズちゃんねるに「仕事中心の生き方をやめた人、話聞かせてください」というトピックが立った。トピ主は仕事に行き詰まって悩んでいるという。
「真面目だけが取り柄で仕事しかやることがないのですが、その割に仕事が出来ない人間です。真面目ゆえに新人の頃は評価してもらって、希望の部署に異動しやりがいのある仕事をさせてもらってます。1年以上経っても失敗続きで周りとの差が明らか、能力不足としか言いようがない状態です。 今日も早朝からこの時間まで働いて、それなのにやること終わらせられないし、ミスして周りにカバーしてもらっていてなんだか本格的に落ち込みました。仕事をそれなりに頑張る以外に生きがいとか存在価値とか見いだせなかったのですが、それも無理みたいなので考え方を変えたいです」
このように、働く意思はあるのに適性がなくて苦しんでいる方って、多いんじゃないだろうか。
真面目に頑張る。愚直に勤しむ。こういうことを評価する職場もちゃんとあるんだろうけど、数は少ない。世の中、できない人を教育するよりもさっさとできる人に替えるという方向に動く職場のほうが多そうだ、なんて気がしないでもない。特に今はコロナ禍だが、リモート中心になっちゃうと人材育成は難しいだろうし。
病気になって考え方が変わった、という人も
今回のトピ主はまだ若そうなので、転職して自分に合った仕事につけば幸せになるような気もするが、件のトピックには仕事中心の考え方を、良くも悪くも脱却した人たちの書き込み、意見も結構多い。いくつか、引用させていただきたい。
「頑張っても給料上がらないしボーナスもないし、最低限でいいやクビならクビでいいやって」
「仕事が原因で鬱になったことがきっかけ(で意識が変わった)。療養中に『私がこんなに辛くても周りは何かしてくれるわけじゃない。私が私のことを助けなきゃ。私の人生は私のものだ』と思って次に進めた。退職から復帰まで5年くらいかかったけど」
ほかには、社内表彰を受けるぐらいに結果を出してきたが、人事に評価されず、結婚して家庭優先の生活にしている、という人も。立場こそ違うけど、仕事に殉じるような時代でもないって共通認識は全員に一致していそうだ。
それこそ今はもう、定年退職する前に、勤務先がなくなるなんてことも増えている。「この会社で定年まで働こう」がそもそも難しい時代なんだから、尽くし甲斐もないというか。
会社は一時の給与こそ保証してくれるけど、自分の老後までは面倒を見てはくれない。仕事一筋、会社一筋で心身を壊しては元も子もない。適度に力を抜きながら上手く生きていきたいものだ。