ブラック企業でコンテンツ制作を学ぶ「ブラックアカデミー」開校 参加費7円、社員登用もあり!
「大学辞めて入社したら100万円」「労基署突入の一部始終を動画公開」など突飛な企画で話題を呼んできた「自称ブラック企業」のセブンコード(東京・新宿)が、メディアコンテンツ制作の仕事体験ができる学校「ブラックアカデミー」を開設する。
6月22日に公開された公式サイトによると、参加者はウェブコンテンツ制作に企画から参加し、同社の業務をそのまま体験してプロジェクトの進行に関わる。ウェブサイトのデザインや営業も経験でき、審査に通ればそのまま社員として採用されることもあるという。
新人定着せず人手不足。社員になれば参加費は全額返金
対象者の年齢は不問。学生や社会人、ノマド、フリーターなど「どなたでも構いません」としている。やる気があれば問題ないといい、かなりオープンな学校なようだ。
参加費用は7円。無料も同然だが、お金を払っているからこそ本気でやる、という心理を期待してのことだという。さらに、社員やアルバイトとして採用されれば全額返金するとのことだ。
担当者によると、同社では今後メディア事業を拡大していくことを計画しているが、「ブラック」な労働環境のために新人が定着せず、現在人手が足りない状態になっている。そこで今回、学校という形をとって一緒にプロジェクトを進める人を募集するに至った。
就職活動を控えた学生にとっては、インターンと同じ感覚でコンテンツ制作に携わることができる。企業でウェブコンテンツを制作したいと考えている会社員も、ノウハウを学べるとしている。
毎月第4土曜日には企画会議を行い、その後は個々のペースでプロジェクトに参加していく。具体的な内容は今後、会議で決めていくというが、まずはブラック企業をテーマにした「社畜ソング」シリーズのPV制作をしていきたいとのこと。同社の抱える読者モデルの撮影会なども企画できるという。
社長は「迷える君に、グッド、ブラック!」とエール
同社の濱野秀昭代表はアカデミー開設にあたり、キャリコネニュースに以下のコメントを寄せた。
「つまらない勉強は体罰と同じ。座学の研修好きはただのドM。楽しい経験が一番の成長につながる。『好きなことをやれ!!!』って本田宗一郎も言っていました。楽しい事、ちゃんと形に残して学ぼうぜい!!迷える君に、グッド、ブラック!」
22日には同アカデミーの公式ソング「ヨナヨナ」のPVもYouTube上で公開された。「ドナドナ」の替え歌で、
「突出した離職率、同期はもういない」
「キラキラ新卒、壊れていくよ」
と嘆く社畜ソングだ。同曲に合わせ、ネットで話題の天才小学生ダンサー「りりりちゃん」がダンスを披露している。こちらも要チェックだ。
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