先日、ガールズちゃんねるに「前より貧しくなったと感じる時」というトピックが立っていた。これを立てた人物は「最近調味料を買うのを躊躇い始めて、先ほど醤油がなくなりました。ポン酢もないです。日々の出費を抑えようとするとギリギリまで買うのをやめてしまいます」と書き込んでいる。
「そろそろなくなるから買い足しておこう」ができないぐらいに、この人の生活はカッツカツだということなんだろう。トピックには呼応するかのように、窮地を訴える声もある。いくつか引用していきたい。
「最近は美容室ケチり出した」
「月末に残るお金が減った」
「見切り品コーナーの見切り品がなくなってる」
「トイレのスタンプを買うのをやめ、いくつもあったキッチンクリーナーを一つに減らし、入浴剤は一番安い粉末(20回分)にし、洗濯洗剤は粉にし、ティッシュを安い紙みたいなものに変えた時」
「おかずがメインのみになった。副菜をつけるお金がない」
このように、切実というか、市井の私たちがどれだけ苦境に立たされているかを改めて実感するような書き込みが目立った。ここに挙げたのはほんの一部で、実際はもっといろんな声がある。
特にガールズちゃんねるは女性が多い掲示板であるが、そこでオシャレにお金を掛けられないという書き込みも複数あることが、状況のヤバさを引き立たせている。
あと、あると便利だけど、なくてもギリギリ生きてはいけるというようなものの購入を見送るぐらいの貧困って不幸だ。普段の選択肢を自分で狭めていくわけで、これは切ない。
お金の余裕は心の余裕、もはやほとんどの人が余裕なしでは??
景気はメディアにも反映される。言われてみれば最近のドラマなんか観てもセットが少し前の時代よりショボいし、バラエティ番組にも同じことが言える。
また、テレビCMも昔ほど金持ちをターゲットにしたものが多くなく、代わりにキャッシュレス決済のポイント還元をお笑い芸人がコミカルに謳ったりするもの。それからフリマアプリで不用品をお金に替えよう! と主張するもの。あとはお金がない人にもファンが多いソーシャルゲームの広告やらもそうだし、少し前にはパチンコのCMも10年ぶりぐらいに復活している。
メルカリみたいなのが国民に重宝され、PayPayの還元とかコンビニ系列のキャッシュレス決済のクーポン割引が生命線になったりするのは、好景気ではあり得ないことである。加えて昨今などは、自分だけが儲かればそれでいいとする転売屋も多く目につくようにもなった。
みんな金がないから、心の余裕を担保できず、行動にそれが表れていくわけだ。断っておくが、決してメルカリやPayPay利用者を見下しているわけではない。「武士は食わねど高楊枝」という言葉があるが、実際に明日も知れない金銭事情に追い詰められてしまえば、その楊枝を売り払ってでも食にありつこうとするのは当たり前の話。そして、もはや貧困は自己責任とは言い切れない時代になっているような気がする。
僕は今年38だが、子供の頃からずっと不景気だ。そして、幼少期にはそもそも消費税もなかった。100円のものが100円で買えた。それが今や買い物のたびに1割分余計に出費を強いられている。これで景気が回復するわけない。ま、僕の場合は好きにやってたいから自営業になってるわけなので、自業自得の貧乏なんだけどね!