熊本県の30代男性(エンジニア、機械・電気・電子・半導体・制御/正社員/年収400万円)は、製造業の職場を2か月で辞めた過去をこう語る。
「最初の1か月は、会社も忙しくないのかほとんど定時で帰れた。異変が起きたのは2か月目から。『繁忙期に入った』とか言って週1休みに切り替わり、毎日22時まで。ゴールデンウィークも週1休み。さらに、『労基に引っかかるから』という理由で、休日出勤しているのに休んでいることに……」
休日出勤分の給料は反映されなかったという。労基に引っかかるというなら引っかからないようにしてほしいものだが、繁忙期の「タダ働き」は常態化していたようだ。
「極めつけは、10年前から丁寧に『誰がどのくらいタダ働きしているか』をExcelでデータ化してまとめ、全社員に送る」
まるでタダ働きを推奨するかのような会社。男性は「さすがに休みも週1、タダ働きは耐えれませんでした」と2か月で退社した。