日給1500円で使い倒された男性の怒り 「おれはお前が心配だ」と言った先輩に…【前編】 | キャリコネニュース - Page 2
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日給1500円で使い倒された男性の怒り 「おれはお前が心配だ」と言った先輩に…【前編】

ことの発端は、前職で心身ともに疲弊してしまったことだった。

「もう5年以上前ですが私は某運送会社で営業マンをしていました。 かなり過酷な労働環境で朝は7時前に出社し、退社はどんなに早くても13時間後の20時過ぎ、ひどい時は23時なんてこともありました」

「休みも少なく、何とか食らいついてるつもりでしたが体の疲労、仕事のストレス、また当時プライベートでも色々あり、色々と重なり過ぎたせいで私はうつ病になってしまいました。仕事も辞め、ただ横になって1日をぼーっとしながら過ごすような日が続いてました」

そんなとき、辞めた会社の先輩から電話がかかってきた。「会社を退職して起業したから少し手伝え」と頼まれたのだ。「動く気にならなかった」という男性だったが、

「家にまで先輩が来て『しんどいのは知っているが少し気分転換に働け、おれはお前が心配だ、そんなに長い時間じゃないし給料も多くないけど払ってやるから』と言われました。当時自分をクズだと思って自身を追い詰めていた自分にとって、この人は神様みたいに思えました」

と振り返る。このときは、先輩に感謝の気持ちしかなかったようだが……

「次の日から先輩の仕事を手伝うようになり、毎日できる限り一生懸命働きました。しかしそんなに長い時間ではないと言われていましたが実際は12時間ほど拘束されていました」

と男性には思いがけない長時間労働が待っていた。まだ起業したばかりで仕事がない日もあり、そういう日は「おれの車を洗車しとけ」と言われたが、「会社の車ではなく完全な私用の車」だったという。それでも男性は、「少し疑問に思いながらも言われたことをこなして」いた。しかし

「いざ給料を貰うとびっくりするほど少なかった。出勤日で計算するとまさかの日給1500円。流石に安過ぎると思いましたがまだ正常な思考ではなく『来月もよろしくな!』と先輩に言われると必要とされていると勘違いしてそのまま3か月働き続けました」

驚くことに時給ではなく一日働いて1500円。土日休みで約20日間として3万円にしかならない。それで1日12時間拘束とは……。しかし、男性が先輩の本心に気付くのは、まだ先のことだった。(後編はこちら 「お前は俺がいなければ何もできないクズだからな!」…日給1500円で使い男性の怒り)

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