夫の兄であるその人は、もともと仕事の実力云々の前に、全くやる気がなかったようだ。
「仕事に来ても、一日中パソコンゲームかネットゲームで遊んで昼ごはん食べて、寝て(昼休憩も私の主人や義父は一時間なのに対して義兄はご飯食べて寝るので、2、3時間)、またパソコン見て遊んで、の繰り返し」
といった勤務態度だった。結局、「コロナ禍で義父の会社の経営状態が悪い」と知ると、義兄は驚きの行動に出た。
「『本当は10年前から辞めたかった』と取って付けたようにその場かぎりの嘘で辞めていきました。嘘が上手い人で義姉(義兄の奥さん)や義母は騙せているようです」
「一年間くらい転職活動と称してダラダラ過ごされ、職場の空気も引っ掻き回し、辞めるときには、従業員など誰にもきちんとした挨拶もせず、ただいなくなった。という状態でした」
ことによると跡継ぎにもなる立場だろうが、勝手にフェードアウトする身勝手ぶり。散々振り回された女性は、義兄が目の前から去ったことで嬉しい出来事もあったのだが……。
「義兄が辞めてストレスが無くなったからか、私自身が長い妊活の末、やっとの思いで、第二子の妊娠がわかった時に、『こんな会社が大変な時期に妊娠して、役に立たなくなった』と言われました」
実際には直接ではなく、義母から「(義兄が)言っていた」と聞かされたという。
「私に伝える義母もムカつきましたが、会社の経費使い放題で危なくなったら逃げた義兄だけには言われたくない!と思ったのと、第二子が欲しいことも知っていたにも関わらず、せっかく出来た命に対して、あまりにも酷い! ので、義兄の事は一生許せないと思います」
と憤りをあらわにした女性。もはや「許せない」という言葉では足りないようで
「むしろ、自分の事しか考えられない常に損得勘定でしか人と交流出来ない義兄に天罰がくだれ!とも思ってます」
と呪うように綴っていた。