日給1500円で使い倒された男性の怒り 「おれはお前が心配だ」と言った先輩に…【前編】 | キャリコネニュース
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日給1500円で使い倒された男性の怒り 「おれはお前が心配だ」と言った先輩に…【前編】

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そのときは気が付かなくても、後から考えると「絶対におかしい!」と思うことはある。「あなたが許せない人」をテーマにした体験談の募集に、岐阜県に住む30代前半の男性(技能工・設備・交通・運輸/年収600万円)から

「昔の職場の先輩を未だに許せていません、というより当時は何とも思ってなかったのですが今考えるととても胸糞が悪いです」

という怒りの投稿が寄せられた。その先輩は、うつ状態でふせっていた男性を救いに来てくれたはずだったが……。(文:okei)

※キャリコネニュースでは「あなたが許せない人」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/5LFO2GXW

「自分にとって、この人は神様みたいに思えました」

ことの発端は、前職で心身ともに疲弊してしまったことだった。

「もう5年以上前ですが私は某運送会社で営業マンをしていました。 かなり過酷な労働環境で朝は7時前に出社し、退社はどんなに早くても13時間後の20時過ぎ、ひどい時は23時なんてこともありました」

「休みも少なく、何とか食らいついてるつもりでしたが体の疲労、仕事のストレス、また当時プライベートでも色々あり、色々と重なり過ぎたせいで私はうつ病になってしまいました。仕事も辞め、ただ横になって1日をぼーっとしながら過ごすような日が続いてました」

そんなとき、辞めた会社の先輩から電話がかかってきた。「会社を退職して起業したから少し手伝え」と頼まれたのだ。「動く気にならなかった」という男性だったが、

「家にまで先輩が来て『しんどいのは知っているが少し気分転換に働け、おれはお前が心配だ、そんなに長い時間じゃないし給料も多くないけど払ってやるから』と言われました。当時自分をクズだと思って自身を追い詰めていた自分にとって、この人は神様みたいに思えました」

と振り返る。このときは、先輩に感謝の気持ちしかなかったようだが……

「次の日から先輩の仕事を手伝うようになり、毎日できる限り一生懸命働きました。しかしそんなに長い時間ではないと言われていましたが実際は12時間ほど拘束されていました」

と男性には思いがけない長時間労働が待っていた。まだ起業したばかりで仕事がない日もあり、そういう日は「おれの車を洗車しとけ」と言われたが、「会社の車ではなく完全な私用の車」だったという。それでも男性は、「少し疑問に思いながらも言われたことをこなして」いた。しかし

「いざ給料を貰うとびっくりするほど少なかった。出勤日で計算するとまさかの日給1500円。流石に安過ぎると思いましたがまだ正常な思考ではなく『来月もよろしくな!』と先輩に言われると必要とされていると勘違いしてそのまま3か月働き続けました」

驚くことに時給ではなく一日働いて1500円。土日休みで約20日間として3万円にしかならない。それで1日12時間拘束とは……。しかし、男性が先輩の本心に気付くのは、まだ先のことだった。(後編はこちら 「お前は俺がいなければ何もできないクズだからな!」…日給1500円で使い男性の怒り)

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