男性は結局2か月間で職場を離れたが、当時目の当たりにした現場の様子をこう語る。
「同じ月に入社した人が売り上げ達成できなかったため、翌月の頭で事実上のクビとなった。自身は何とか売り上げは達成できたが、遅かれ早かれ同じ目に遭うならと思い、2か月目に退職した。身体や精神面でも続けていたら、参ってしまったと思うので良かったと思う」
厳しすぎるノルマに、自ら退職を選んだ男性。「今はきちんと休みが取れてノルマも厳しくないので、気楽に仕事に取り組めている」と、転職に成功した経験も綴っていた。
「自分の本心に嘘をつきながらサービス加入を勧めた」
30代男性(岡山県/企画・マーケティング/正社員)は、パソコンパーツ・サービスを販売する店で勤務したことがある。「半年」で退職した理由を次のように語る。
「求人には『ノルマはありません』なのに店舗には『〇〇受注獲得何件/月』といった張り紙があった。販売しているサービス内容に疑問を感じながらお客様を説得し、自分の本心に嘘をつきながらサービス加入を勧めた」
男性は店に来た客に対し、本来なら不要なサービス加入を勧めたことに良心が痛んだのだろう。この会社はネットの掲示板で「〇〇の会社をすぐ辞める人ほど有能」と書かれるほど名の知れたブラック企業だと男性は明かす。「辞めた数年後、サービス関連で炎上し、ニュースになりました」とも綴っていた。