とある会社の採用面接に臨んだ女性。「会議室に通された後、30分待たされました。午後一番の面接だったので、前のかたが延びているわけではありません」といきなり相手方の遅刻から始まった。
「机上には会社案内が置かれていたので、ひとまず目を通しておきましたが、あまりに誰も来ず、失礼だなと思ったため、もう帰ろうかと思ったところに、男性が入ってきました」
「名乗るでもなんでもなく、『会社案内見た?まぁ、そういう会社です。わからないことあります?』と聞かれたので、今は、特にありません。と答えると『社長がそのうちくるから!』と」
待たせた挙句、謝罪もなかったようだ。女性は「さらに10分待たされ」、ついに女性社長が登場した。
「私が社長です。遅くなっちゃったわ(笑)じゃ、始めるわ!」
と始まった面接。自己紹介など一般的な内容の後に、社長は
「関連会社が横にあるから、そっちの仕事もやってもらうことになります。で、給料は、あなたの場合○○万ね」
と告げてきた。そのため女性は「2社分の処理をするのであれば、もう少し頂きたい」と交渉を試みたという。すると……
「『え?何を言ってるの?たまに手伝うくらいよ。そんなんであげられるわけないじゃない』と言うので、『では、慣れてきたら、手計算している勤務時間集計等は、Excelを使う等して、効率化しても構いませんか?』と確認しましたが、 社長の返事は『入社してもいない人に、そんなことの返答をする必要はないわ』と言われました」
女性はその返答にも困惑したというが、「質問は?」と問いかけてくるくせに、業務に関する大まかな質問をいくらしても、すべての答えが
「入社後じゃないと答える必要がない」
という言葉のみだった。
面接の途中だったが、女性は「あ~もう、ここはいいや。と思ってはいました」と一気に入社の意思が削がれた様子。それでもとりあえず面接を受け続けた女性は、社長の言動にさらに驚くことになる。
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