40代男性(千葉県/技能工・設備・運輸/年収450万円)は、仕事中に4メートルの高さから落下し、病院に行こうとすると社長からこんなことを言われたという。
「『労災は使うな。病院に行ったらプライベートで高いところから落ちたと言え』と言われた。仕方なく病院では実費で支払いをしたが、検査で2万円もかかってしまった」
会社に対し不信感を持つようになった男性。これを機に退職を決意したが、取引先を含めた多方面から「辞めないでほしい」と引き留められたため、せっかく決まっていた内定を辞退し、仕事を続けることになった。
「退職を社長に告げた際は、話し合いの場を持ってくれ、急に優しくなったように感じたが、仕事を続けることになり、その時に労災の件を確認すると『仕事中のけがはすべてお前が悪い』との回答であった。では労災は何のためにあるのだろうか。全く理解できない」
と、社長は最後の最後まで労災の利用が認めなかったと語っている。
2年後に労災の件を話したら「そんな昔のことを言われても」
この件がずっと頭から離れないまま、2年間仕事を続けた男性。ある日、パワハラなどにより精神的に限界になり、出勤中に倒れて救急搬送されたという。
「その際、労災の件をもう一度切り出したら『そんな昔のことを言われても』という回答だった」
「そんな昔のこと」でも、当事者からすれば納得がいかないし不満を持つのも当然だ。それから3年が経ったが男性は「未だに毎日怒りがこみ上げる。不信感、恨みが強い」と、深刻な胸の内を綴っていた。信用できない会社なら、直接労基署に相談したほうがいいだろう。
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