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バス運転手を1日でやめた男性「意味のない大型二種という免許だけが残りました」

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バスの運転手をわずか1日でやめた人から経験談が寄せられた。「入社までは人事部の方の丁寧な説明で、クリーンなイメージでした」と語るのは兵庫県の50代男性(年収400万円)。入社初日に退職を決めた経緯を詳しく紹介したい。(文:林加奈)

高圧的な研修「やる気があるならこれくらい今晩のうちに覚えれるやろなぁ」

男性が入社初日に目の当たりにした光景を次のように語る。

「建物は昭和30年代に建った老朽化が進んだ建物で、『新人は裏口から』と言われげんなりした。後に研修が始まると強面の管理者が『ここではパワハラ、モラハラそんなもん関係ないで。録音、カメラの類もアカンで。出る場所出てきてもらってええで。こっちもいつでも受けて立つで』といった具合」

なぜ最初からけんか腰なのかは謎だが、そうやってマウントを取るのが社員教育だと思っているフシはうかがえる。

「端から高圧的な研修や社訓や標語を大声で叫び、『やる気があるならこれくらい今晩のうちに覚えれるやろなぁ』などと言われ、さんざん自分の武勇伝を聞かされた。軍隊式の礼のやり方を指導され、『これは自分のいる場所ではないな』と思い退職しました」

入社初日からこの雰囲気は怖すぎる。もはや退職させるためにこうしたパワハラ発言をしているのではないかと思えてくるほどだ。

男性は「教育ではなく、服従させるという意味合いでの教育でした」と当時を振り返る。また、入社までに約1か月間、自費で免許を取得する必要があり、その免許取得費用30万円を会社から前借りできるようになっていた。これについて

「3年勤めると返済不要となるシステムなのですが、借金を抱えさせて人を逃げ出さないようにするシステムなのだなと思いました。その後自費にて返済しましたが、意味のない大型二種という免許だけが残りました」

と、高い勉強料を払ったことを明かした。

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