男性は高熱で朦朧とするなか、上司に命ぜられた作業をやり終えて寝込んだ。実はその日、取引先から「宛先は上司でCCが自分宛のメール」が届いていたが、「上司は返信をしていなかった」という。
これに翌日に気づいた男性は「連絡来ているから返信したほうがいいのでは?」と上司に言うと、「あなたが返信してください」と押し付けられてしまった。
「その返信は上司本人ではないと答えられない事ですし、なぜ上司が返さないのかを聞くと、『中小企業だから』と言われ、クライアントのことは関係ないのですか?(と抗議すると)『黙ってただ指示通りに動けばいいんだ』と言われ、さすがに怒りを覚えました」
この件は管理職会議でも議題になり、上司は発言を認めたものの男性に対しては「上記と全く同じことを言われた。謝罪はなかった」という。それどころか
「その後連絡があったクライアントから返信が遅いとクレームがあり、それを『あなたが休んだから』と人のせいにされた」
と取引先からの苦情も責任転嫁される始末だった。
「体調不良の原因は耳にあるからその診断書を書いてもらえ」
そのせいか男性は「強ストレス反応による体調不良」になってしまった。その診断書を人事に提出し長期の休みに入るも、
「体調不良前から耳に違和感があり、通院していたことを人事は知っており、体調不良の原因は耳にあるからその診断書を書いてもらえと(人事に)言われた」
といった対応をされた。まるで「仕事によるストレス」で労災になるのを恐れるかのような処遇だ。男性は念のため耳鼻科に確認したが、耳が原因ではなかった。それでも人事や取締役からは「それであれば原因ではないという診断書を書いてもらえ」と謎の要求をされてしまう。
結局、「いっこうに傷病手当の申請をする気配もなく、回復してもこの会社で働けないと思い」、退職届を出したという。どこまでも理不尽なエピソードだ。
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