工業製品を取り扱う卸業者で営業の仕事を始めた男性。
「最初の3日は見て覚えろとのことで、メモを取ったり取扱製品のカタログに目を通したり、少し慣れればコピーやファックスを率先していました」
ところが「電話で注文を受け、在庫がなければメーカーに発注という業務に関わると事態が一変しました」と振り返る。
「所長の指導のもと、一つひとつ確認を取りながら受注していましたが、まわりの先輩社員が慌て始めました。所長の指導内容と、実際に運用されているシステムが噛み合っておらず、ほぼすべての在庫数を間違えてしまい、過剰に発注してしまったようでした」
確かにミスをしたのは投稿を寄せた男性だが、そもそも仕事を教えていた所長が間違っていたのだから、男性を責めても仕方ない。ところが
「所長が『だから気をつけろと言っただろう』と、すべてのミスを私に擦り付けようとしました。『こういうミスの無いように常に所長に確認を取ったはずですが』と伝えると押し黙っていました」
「以後、指導が完全に止まってしまい、ほかの社員も自分のことで手一杯だったこともあり、どうすることもできなくなりました。そして翌日もその状態。完全に手詰まりとなったため、その日のうちに退職しました」
と経緯を明かした。ほかの社員から正確な仕事を教えてもらえなかった以上、退職するしか選択肢がなかったのだろう。
退職直後、男性はすっきりとしたものの、「未だに釈然としません」という。「履歴書を汚しただけの後味の悪い終わり方でした。ただただ気持ち悪い会社でした」と、入社そのものを後悔している様子だった。
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