「戸建て住宅の設計をやっていました」と語る女性。頭の痛い上司の存在をこう振り返る。
「上司は作業には慣れていますし、何より社長のお気に入り。何をしても許されてしまうような雰囲気でした」
上司はかなり勝手な人物だったようで、こんな特徴を書いていた。
「とにかく事務所から出たくない人。役所との協議や調べ物など、めんどくさいと全て丸投げ。そのくせ、社長には『自分が協議してきました』自分が、自分が、と報告」
しかしある時、「手続きに関して銀行だか土地家屋調査士さんだかから、問い合わせの連絡が入った」が、上司はそれに答えられず、女性が代わって答えたという。その後「社長から、よく答えられたな、と言われた」とき、こう返したそうだ。
「私がやってきた協議に関して全て(上司に)報告していたので、ご自分でやっていると(社長に)報告されたようですが、まさか内容を一級建築士様が理解されていないとは思いもしませんでした」
「やはりご自分でやらないと理解はできないのではないですか?」
さぞかし皮肉たっぷりの口調だったことだろう。だが上司が問い合わせに答えられないのは自業自得でしかない。社長の反応がどうだったかは書かれてないが、結局女性は自ら会社を辞めたという。
「6年在職しても、昇進も昇給もなし。女性であるだけで、男性とは差をつけられ、社長のお気に入りになれば尚更重用され。ついていけん!と辞めて、今の会社へ。ストレスフリーで快適です」
とその後を明かす。転職先は働きやすい環境のようで「もっと早く辞めれば良かった!」と綴った。