行き過ぎたクレームは「カスタマーハラスメント」と呼ばれ、悪質な嫌がらせであることも少なくない。神奈川県に住む60代前半の女性(サービス・販売・外食)は、コールセンター勤務で経験した「一番嫌な客」のエピソードを明かした。(文:谷城ヤエ)
「新幹線の終電には間に合うように解放してやる」
「電話をかけてきた客が最初に出た者のちょっとしたことで怒り、『対応が悪い、上を出せ』と管理者の私に電話が回されましたが、更に難癖をつけられ、謝りに来いという話に」
その後「上司に報告し、上司と二人で行くことに」なったという。「場所は当社の仙台支社をあちらが調べていて指定」され、女性らは東京から宮城県の仙台に向かうこととなった。新幹線に乗っている時間だけでも往復3時間はかかるが……
「応接室でネチネチ言われること数時間(上司は最初の挨拶と謝罪だけで飾り物!)。客の勤務先から支社までは徒歩10数分でしたがタクシーで来てタクシー代の領収書を突きつけ請求されました」
さらに客の文句は止まらず
「途中、靴の裏を見て『ガムがついてる。オマエのとこの社員は応接室でガム噛んで捨てるのか』としばらくいちゃもん」
客が去りやっと解放された際、上司が「あれは文句言うために自分でつけたんだ。応接室で床にガム捨てるような者がいるわけない」と言っていたそう。上司も手に負えないほどだったようだ。
「暗くなる頃に『新幹線の終電には間に合うように解放してやる』と、こちらが用意した手土産を当然のように持ち帰りました」
客の態度はかなり悪質だったようで、女性も疲れ切ってしまった様子。
「コールセンターで足掛け10年近く働きましたが、一番嫌な客でした」
と綴った。もしストレス発散のためにクレームをつけているのだとしたら今すぐやめてほしいものだ。
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