面接で「目を合わせられない」就活生が増加中? 臨床心理士は「自分を動画で撮影してみて」とアドバイス | キャリコネニュース
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面接で「目を合わせられない」就活生が増加中? 臨床心理士は「自分を動画で撮影してみて」とアドバイス

就職面接といえば、採用担当者に熱意を伝える学生の姿が思い浮かぶが、最近は面接の場にもかかわらず「目を合わせない」学生が増えているのだという。

7月29日にダイヤモンド・オンラインに掲載された記事にも、このことが指摘されている。筆者はキャリアプロデューサーの櫻井樹吏氏。面接の入退室やお辞儀の所作は綺麗なのに、全く目が合わない就活生と出くわして「不思議な感覚」になることが多いという。

目を合わせられないのは「スマホ」が原因?

面接官の目が見られない…

面接官の目が見られない…

櫻井氏は、背景にコミュニケーションの変化があると指摘する。スマートフォンが普及してから、視線がスマホに向かったままで相手と視線が合っていなくても、普通に会話している若者が少なくないという。

もちろん中年以上の大人もスマホを使用しているが、そうした大人は対面でコミュニケーションを取る下地があるため、スマホを見ながら会話しない。しかし若いころからスマホを使っている今の学生は、この習慣が面接でも出てしまうという。

「結果的にスマホを触っていないときでも相手と目を合わせられなくなってきています」

就活でも、目を合わせることができないと、面接やグループディスカッションで違和感を持たれて落とされてしまうことがある。しかし「面接では相手の目をちゃんと見る」といっても、苦手な人には結構難しい。一体どうすればいいのだろうか。

表情や姿勢を含めた「トータルの印象」が大事

外資系メーカーの人事部門で採用面接担当の経験がある臨床心理士の尾崎健一氏は、キャリコネニュースの取材に対し、

「相手の鼻や口を見る、というテクニックはありますが、かといって逆に目線を合わせすぎても人事は辛くなります」

とコメント。面接担当者は候補者の目線だけではなく、表情や姿勢を含めたトータルの印象を見ているので、大事なのはそこを改善することだとする。

ただし印象を変えようと思っても、自分ではどこをどう直したらいいか分からものだ。そこで尾崎氏は、自分が話している様子を動画で撮影してみることを推奨する。

「行動臨床心理学の世界では、自分が普段無意識でやっていることに気づいて、それを改善するために、自分を客観的に観察する『セルフモニタリング』という方法があります。まずは就職課の職員や友達と話す様子を、スマホのムービー機能を使って撮影してみるといいでしょう」

自分の姿を他人になった気持ちで確認してみる

そこで自分が話し相手と目を合わせていないことに気づけば、意識して変えようとすることになる。逆に目線を合わせすぎていて怖いとなれば、少し目をそらすといった具合に改善すればいい。目線よりも姿勢の悪さの方が気になる、ということもありそうだ。

尾崎氏は「自分の姿を他人になった気持ちで確認して、『この人と働きたい』と感じることができるかが重要です」と話していた。

あわせてよみたい:面接で「その趣味は仕事に関係ありますか?」と聞かれた

 

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