忘れ物を盗まないようにと指導され……ネットカフェで働いたら犯罪者予備軍扱い、1か月で退職した男性 | キャリコネニュース
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忘れ物を盗まないようにと指導され……ネットカフェで働いたら犯罪者予備軍扱い、1か月で退職した男性

画像はイメージ

誰だって何もしていないのに犯罪者扱いはされたくない。神奈川県の20代男性(ITエンジニア)はかつてバイト先のネットカフェの研修で「お客さんの忘れ物を窃取しないこと」と言われ、1か月で退職したことがあったという。一体どんな職場だったのか。キャリコネニュースは詳しく話を聞いた。

男性が働いていたのは7年前の夏、大学生の時だ。その前はファミレスの深夜バイトをしていたが、過酷で1週間ほどで辞めた。大学と両立できて、深夜帯で働けるアルバイトを探していたときに見つけたのが、件のネットカフェだった。

2畳しかない休憩室には“指名手配犯”風のポスターがずらり……

「バイト求人サイトの記事で『ネットカフェがおすすめ』というのを見て、自転車で行ける近所のネットカフェに応募しました。単純に同じ時間帯でできる他のバイトよりも単価が高かったのもあります。8時間以上働くと手当が1000円出ました」

しかし、職場環境は劣悪だった。特に堪えたのが休憩室だ。2畳ほどの小さい部屋に、小さい冷蔵庫と複数のWiFi機器、パイプ椅子、扇風機が置いてある。

「従業員が着替えをするスペースでもあるので扉が閉まる個室でしたが、空調がなく、さらにWiFi器と冷蔵庫の熱気で常時温められている状態でした」

しかも、運営会社は従業員を全く信用していなかった。最初の研修では「お客さんの忘れ物を窃取しないこと、ブースの清掃の際、勝手にマンガを読んでサボらないこと」などと言われた。極めつけが、休憩室に貼られた大量の指名手配犯風のポスターだ。

従業員の顔写真と名前、やらかした違反行動が載っており、壁に大量に貼られていたという。当たり前だが、「とても休憩できるような環境ではありませんでした」と振り返る。

「ポスターには、店が仕入れたDVDを勝手に転売、店舗の売上金を持ち出して逃亡、社内の金を無断で持ち出した、などと書かれていました。その店ではありませんが不動産事業をやっている関連会社で、入居者から預かった管理費を着服した人もいたようです。一番下には通報窓口の連絡先が記載されていました」

大量のポスターが貼ってある光景は、今でも時々フラッシュバックするという。たしかにすべて犯罪だが、何もしていない従業員からすれば犯罪者予備軍扱いされているみたいでつらいだろう。

圧倒的人手不足で忙しい時間帯も2オペ

そんなアルバイト先で働いていたのは、一体どんな人たちだったのか。当時の従業員については「真面目そうな青年や中年と、チャラい金髪のギャル男でしょうか。男性が多かった気がします」と語る。ただ、圧倒的人手不足だったという。

「休憩時間がしっかり取れないことも多々ありました。昼間の忙しい時間帯でも清掃1人、受付1人の2オペ。理論上の最少人数で回していました」

受付を一人でこなすのも大変だが、清掃担当もかなりきつかったようで、「2フロアある店舗を駆け回って一人で清掃させられたとき、これを続けていたらヤバいなと思いました」と振り返る。男性は退職を決意した。

「店長には、大学の履修科目が決まってスケジュール的に厳しいと説明しました。『また次の履修のタイミングで調整できたら連絡してね』ということを言われ、後は決まったシフトは予定通り働いて、次のㇱフトでは外してもらいました」

店長は優しい人だったというが、肝心の運営会社は問題だらけだった。そんな会社で店長もきつかったのではないだろうか。男性は穏便に辞められたようで何よりだ。

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