コンビニでは平日の10時から13時の4時間、週3日の予定で働きだした。しかし当時50歳前後のベテランらしき先輩従業員が曲者だった。
「初日から商品の陳列だけ教えてもらいせっせとやっていたのですが……。当時そこで働いていた先輩おばちゃんアルバイトがすっごく口が悪いんです!! お客様がいる前で気弱そうなアルバイトの男の子を叱るわ叱る。『お客さん待ってるんだから品出ししないで早くレジやってよ!!』とか、すごい剣幕で怒鳴るんです」
バイト開始早々、その凄まじさに驚いた女性。「今でいうパワハラモラハラなんでも来い!って感じでした。すっごい人いるなってびっくりしました」と振り返る。
ところが働き始めて2日目に「私も餌食になりました」と恐れていたことが起きた。
「品出しが遅いってことで怒られました。同じアルバイトなのに『そんなんじゃ給料貰えないよ』 とか『給料払えない』とか言われて」
働き始めて、時間的には「4~5時間くらい」しか経っていなかった。慣れない仕事で多少時間がかかるのは当たり前だ。理不尽な叱責に耐えかねた女性は
「あなたが私の給料払うわけじゃないのに何偉そうにしてるんですか?って言っちゃいました。で、翌日辞めました」
とスッパリ職場に見切りをつけた。そのとき先輩はどんな反応をしたのだろうか。
「口ごたえしたのは私だけだったらしく目を丸くしてびっくりして何もいいませんでした。言いたいことを言ったのでスッキリしましたね」
「そのコンビニは今年廃業したっぽいです」
店長は女性が辞めるとき、「長く働いてくれると思ったのに残念です」と、つぶやくように話したという。しかし店長に対して同情する余地は無かった。
「計10時間ほど働きましたがお給料は3000円しか振り込まれず相当なブラック企業&従業員でした。電話で振込額が少ないことを言いましたが『試用期間で時給が違う』とのことでした。今思えば労働監督署に訴えればよかったなと思ってます」
と理不尽な扱いを振り返る。ちなみに当時、面接の段階で店長から「厳しく当たる人がいる」と言われてはいたという。新人がすぐに辞めてしまう理由を店長は分かっていたのかもしれない。
その後、「私はわざとそのコンビニを利用してました」と言うから女性もメンタルが強い。店の様子をこう語る。
「私が店に行っても、例のおばちゃんは普通にレジ打ちしました。たぶん私のことは記憶から消し去ったのだと思われます。彼女のせいで他のバイトの子は定着せず、常に新しい人ばかりで数年後にはおばちゃんアルバイトもいなくなりました。そのコンビニは今年廃業したっぽいです」
何が原因で廃業となったかは不明だが、先輩バイト女性が店にとってマイナス要素だったことは確かだろう。
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【即行退職シリーズ】