女性いわく、職場そのものは「とても良い環境」だった。一緒に働いているスタッフはみんな優しく、客にも恵まれたが、パワハラをしてくる60代の女性課長だけが女性の悩みの種になっていた。女性は「課長とは名ばかり」と、女性課長に対する不満を綴る。
「現場のみんなを2階の事務所から監視したり、みんなのロッカーに『会社のものだから点検します』と張り紙していたり。嫌味も毎日繰り返されました。会社を自分のもののように扱い、道路脇にある花壇で『枯れた花から種を取るんだ』と(花を)枯れたまま放置してみたり」
毎日嫌味を言われれば、相手が目上の人であっても言い返したくなってしまうもの。あるとき女性は我慢できなくなり、女性課長に向かって、
「朝から嫌味言うのやめてもらえますか?それっていわゆるパワハラですよね」
「(私を)辞めさせたいからそんなに嫌味言うくらいなら、辞めさせたらいいじゃないですか」
と言い返したそうだ。問題はそのあとである。「私にはその権限はないから社長に言ったら?」という女性課長に、「社長に言ってるんじゃないです」と女性は返したが、このやりとり以降、なんと「今度は社長が私を無視し始めました」という。女性は、
「私は社長にも良くしてもらっていたので(社長のことが)大好きでした」
「(女性課長から)社長にどんな報告が上がったのかわかりません」
とショックを隠せない。
社長から「辞めさせるように仕向けろ」と指示が…
実は、女性はガソリンスタンドで働き始める前に、離婚や介護が重なったことで不安障害を患っていた。体調不良のなか、女性が「それでも仕事がしたい」と選んだのが今の職場だったという。
女性の体調は良好な職場環境のおかげで回復しつつあった。しかし、「また精神的に病んでしまい、仕事中も目眩・吐気に襲われるようになりました」と女性は言う。手のひらを返した社長のやり口が、女性課長以上に陰湿だったからだ。
「(社長から)私の現場の責任者に向けて『辞めさせるように仕向けろ』と指示があったみたいです。それでも(現場責任者は)反対してくれていたみたいですが、(社長は)聞く耳持たずだったそうで、間で話に入ってくださったみなさんは『呆れてものが言えない』と」
女性はそれでも「お客さんには笑顔で対応をするのが当たり前」と頑張ったが、最近は立っていられないほど病状が悪化したため、冒頭のとおり今月末での退職を考えているという。
今後はもう誰も女性課長のパワハラに言い返せないだろう。女性に続き退職者が相次いでも不思議ではない。
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