店長は日頃から高圧的だった。
「店長は声も体も大きく、威圧感があります。 メニューを間違えたりすると『何でこうなるのかなぁ?』と周りに聞こえるように注意します」
これではスタッフは萎縮してしまうだろう。ある日、女性がデリバリーに行こうとした時に電話が鳴り、配達に行くか電話に出るか躊躇しているうちに切れてしまった。すると
「今、電話鳴ってたよね?鳴ってたよね?」
と、何度も問い詰めてきたという。
他にも、女性が気を利かせてした事に対して、陰で「これ、無駄だよね、ムダ」と笑いながら話したり、
「指示を私にだけ言わない、ミスした人のフォローをしたら私だけ叱られた」
などの陰湿な嫌がらせが続いた。さらに店長は、従業員同士の会話を極端に嫌っていた。
「他のパートさんと店内ですれ違う時に一言話しただけで『そこ、喋ってんなよ』。 仕事が終わり廊下でおしゃべりしていたら『話をするな。俺の悪口言ってんだろ?』と注意された」
自分が嫌われている自覚があったのだろう。思い通りに動かないスタッフに苛立っていたのかもしれないが、仕事仲間とまともに信頼関係を構築できない店長が哀れにも映ってしまう。
しかし女性は、この後もっと店長に追い込まれていくことになる。【後編へ続く】
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