その会社は「古い昭和の香りがするような社風」だった。「女性社員が茶出しをしないといけないなど、まだこんな会社があるのか」と男性は驚いたそう。
「入社の面接のときになんとなく胡散臭さを感じたが、考えすぎと思いなおし入社。でもやっぱりその勘は当たっていたと今でも思います」
と、今となっては入社そのものを後悔しているほど。職場の雰囲気については
「古株が幅を利かせていて、それ以外の方は縮こまって働いています。会社の大きな取引先相手に産地偽装のようなことを行っていて、それを社長に指摘したら社内での立場が悪くなりました」
と振り返る。そんな居心地の悪さを感じ始めたころにトラブルが起きた。
男性がクビになったのは営業職に就いてもうすぐで2年目になる頃だった。
「社長とツーカーな仲のパートさんが取引先からの電話の内容を連絡しなかったため業務に支障が出るところだった。そのことを注意したらそのパートさんは泣いて帰ってしまった。この出来事を問題視され、社内の雰囲気を乱したとしてクビになりました」
男性がどのような言い方で注意したのかは不明だが、一発でクビはかなり極端な対応だ。
この件で男性は上司と社長の4人で面談したことも明かしている。その際「この後、この責任を俺が取らなくてはいけない」と上司が頭を抱えていたというが、
「1年後会社のブログとホームページを調べたら、社長が退任していて当時の上司が課長から専務に昇進していた。あの責任とやらはどこへ行ったのだろう…」
と投稿を結んでいた。
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