女性が勤務する地方の営業所に、“お偉いさん”がやって来たときのこと。女性たちパートも飲み会に参加させられた。その席で女性は体を触るなどのセクハラ行為を受けたという。
翌日女性は上司に抗議した。現場を見ていたにもかかわらず上司は「見てない、覚えていない」と最初はシラを切ったが、女性の追及から逃げられないと観念したのか、「俺が(お偉いさんに)そんなこと言えるわけないだろう」と本音をこぼしたのだった。
女性は社内のコンプライアンス窓口や警察にも相談した。警察では、「強制ワイセツです。被害届出されますか?目撃者はいましたか?」と聞かれたため、同僚に証言してもらおうとしたが逃げられてしまった。その同僚も体を触られ、キスされていたにもかかわらず、「子どもが大学に行っているので学費がかかるから大事にしたくない」という理由だった。女性は上司や同僚の対応に納得できるはずがなく、
「飲み会に積極的に参加して多少のおさわりも笑顔でかわせたら、上に気に入られたらそれだけで評価は高いおかしな組織」
と批判した。実際、女性はこの件が給与査定に影響したようで、「評価は下げられボーナスも最低でした」と憤慨した。事を荒立てたくないという同僚は、どうだったのだろうか。
「組織にはもう期待はしない」
女性は「セクハラ事件で社会勉強しました」といい、「組織はパートよりお偉いさん、会社を守るということが身に染みました」「上司は自分達の保身、生活が第一なのであてにはできません」などと恨めしげだ。また同僚に対しても根に持っているようで、
「会社の同僚はあくまで同僚、信用はできません。二重人格、陰口、裏切り、嫉妬、たれ込みを前提に付き合わないとね」
と持論を述べ、「組織にはもう期待はしない」と結んでいた。女性は今もこの職場で働いているそうだが、どうか無理はしないでもらいたい。
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