上司の暴言はさらに続いた。
「そんなお前が高い給料(バイト以上、上級職未満)を貰うなら皆から不満が出る。お前の信用はゼロどころかマイナスだ」
「法律で守られてるからって、あまりいい気になるなよ。ハラスメントなんて言わせないからな!」
「(お土産のお菓子を渡したら)こんな事で過失を埋め合わせたつもりか?話にならない」
ハラスメントなんて言わせないという姿勢はパワハラの最たるものであろう。男性によればこれらは一例に過ぎず、実際はもっとひどいものであるらしい。
上司の横暴がまかり通っているのは「上と癒着しているから」であるという。男性の言い分は「仕事できないやつのくだらない言い草」とみなされ、心身へのダメージが蓄積した末にとうとう腸炎を患うに至ってしまった。そのことですら「無責任」であると上司になじられたそう。
さらには男性がコロナにかかり休みを取った後、上司から「その間、何を考えたかまでを尋問」されたという。病み上がりの部下にすることとは到底思えない。
男性の同僚はこうした上司の暴れ具合を見ても、「前述の罵声を引っくるめて上司を恐れて見て見ぬ振りをしている」ため、誰も仲裁に入ってくれないというからつらい。男性自身「いつ辞めてもおかしくない状況」である一方で、「生活があるので退職しづらい状態」だとも。限界を迎える前に次の職を見つけてほしいものだ。
コロナで仕事激減 即座に退職した人も
上記の男性とは打って変わって、退職の判断が素早い人もいる。千葉県在住の50代後半男性(年収500万円)は前職で「空港で機内食の仕事をしていました」と明かす。
しかしコロナが蔓延しだすと仕事が激減し、「無理矢理有給消化される日が続いた」という。
「これではボーナスも出ないだろうし、契約社員だったので契約も切られると判断」
した男性は即座に退職し、現在は老人ホームの調理師をしているそうだ。退職の判断は難しいものであるが、早めに動くことが吉となる場合もあるだろう。
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