高収入でも「仕事を辞めたい」人はいる。高い報酬を得るためには、それ相応の苦労があるからだ。「高収入だけど仕事やめたい人」をテーマに投稿を募集したところ、
「まさに自分です! 辞めたい理由は“とにかく責任重大で仕事の難易度も高く、やっていてきつい”から」
と明かしたのは、東京都に住む30代後半の女性だ。年収は1000万円で、「私はITエンジニアで、開発中のサービスには既に膨大な顧客数がいます」とプレッシャーを語る。(文:篠原みつき)
「ぶっちゃけ、この業界はスキルがある人間の取り合い。食いっぱぐれはしないはずです」
自身の仕事について、
「サービスが止まれば損失は高額となり、責任は重大。 AIの台頭や、私が入社するよりうんと昔のプログラムの修正など、日々難易度の高い問題が次々出てきていっぱいいっぱいです。忙しい時は土日のサービス残業、家に持ち帰って続きを……なんてこともザラ」
と忙殺される日々を明かす。忙しいのは勤務時間だけではないという。
「仕事以外にも、勉強会への参加だったり、調べ物をしなければならないので、毎日8時間働けば余暇の時間はきれいさっぱり忘れられるわけでもありません」
常に仕事のことを考え続け、緊張が抜けない生活のようだ。収入や貯蓄についてはこう語る。
「ぶっちゃけ、この業界はスキルがある人間の取り合いなので、食いっぱぐれはしないはずです。 おかげさまで自分も年収1000万を達成しました。ただ、若い頃は愛犬の手術や引っ越しなど大金が出ていく出来事が多く、今すぐスパッと無職になれるほどの蓄えはありません」
現状、思ったより貯金できていないため、「早くお金を貯めてここから居なくなりたい気持ちと、せめて今より人員・サービスの質共にマトモにしてから退職しなければ」という葛藤があるそうだ。
今の目標は1億円貯めて「ゆる~くアルバイト」
逆に周囲の友人たちが羨ましくなることもあるという。
「正直、旦那の稼ぎの足し程度にしか働かないパート主婦の友人を見ては、羨ましさにため息が出ます。 ああ、この人は必死に働かなくても生きていけるんだ……と。うちの夫はごく平均の年収で、共働きを希望していますし、羨ましいとはいえ私自身も働くのは苦ではありません」
パート主婦だから必死に働いていないという事でもないだろうが、自分と比べると気楽に暮らしているように見えるのだろう。それだけ追い込まれながら仕事しているのかもしれない。不満を言いつつ仕事にやりがいを感じているようでもある女性は、今後の希望を次のように打ち明けていた。
「今の目標は個人で1億円を貯めること、そして退職して今のような多大な責任やノルマの少ない環境でゆる~くアルバイトすることです」
※キャリコネニュースでは「高収入だけど仕事やめたい人」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/3GPGUCX2