社長がエンジニア寄りであることの弊害は、男性にとって深刻な問題だ。
「数字が上がってもそれはエンジニアのおかげとなってしまい、その業務を獲得した営業の動きや、それに付随する間接部門の動きには疎いため、評価に一切結びつかない。常にそういった状況で会社が運営されている」
いくら頑張っても技術職しか評価されないなら、仕事のモチベーションもタダ下がりだろう。いくらエンジニア出身でも、経営者ならもう少し全体を見てほしいものだ。
一方、宮城県の50代男性はメーカー勤務で製造の管理部門を担っているが、社内のまとまりの悪さに苛立っているようだ。問題は、客からのオーダーに大して時間がないときに起きるらしい。
「困難な課題を解決しなければならないときに、俺知らないとか、うちの役割じゃないとか、まとまりに欠けて逃げまくる。しかも、後々『絶対に何とかしろ!』と上から雷が落ちるのは、わかっているはずなのに」
問題を押し付け合って先送りにしてしまう現場が目に浮かぶ。
さらに悪いのは、「田舎者丸出しで、地域でまとまる」ことだという。つまり社員の多くが、仕事より地元の人間関係を大事にしているようだ。男性は、憤りを抑えきれない様子でこう吐き捨てた。
「先輩だから後輩だからって、社会人になって、いつまで学生ごっこやってるのやら」
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